「マスコミはあてにならない。マスコミは嫌いだ。嘘ばかり書いている」。そういう人によく出会う。
むかし、なんでもかんでも“批判”してくるマスコミに対して自民党はけしからん、けしからんと連発していた。
テレビ番組の出演を依頼すると相好を崩して、出演してくれた。選挙区には「見てね」と連絡して。
とにかく政治家はテレビがお好きだった。今もお好きな方は沢山いらっしゃる。言われるままに時代劇の扮装までして。
ごくごく普通の方。新聞・テレビに必ず文句をつけている。それは主に全国紙や全国ネットの番組に対してだが。嫌いだとも言う。
なにかの話題でその方に取材を申し込むと即OK。あげく、見てね、見てねのご連絡。新聞に載ればそれをネット上にアップ。「紹介されています」と。
まして、商売の宣伝になろうものなら。日頃の言動どこへやら。
ざっぱくな言い方だけど、その“心理”をマスコミの側は見抜いている。そこに“驕り”も発生する。テレビで紹介してあげる、記事に書いてあげる・・・。
マスコミの取材姿勢。全部が全部、そうではないとしても。取材にあたって、すでにして、一つの狙い、目的を持っている。
「被災者の声」。それは、そこで出くわしたものではなく、自分たちの意図にあったものでないと採用しない。採用しても編集するし、カットするし。
記者の意図と違ったことを答えれば、取材を「意図に沿わない」と“放棄”するマスコミ人もいる。
「悲しい、辛い、政府が悪い、国が悪い、東電が悪い」。そう言わないとダメ・・・。
世論調査とはちょっと違うとしても世論操作を、知らず知らずのうちにやっている。
「取材いっさいお断り」。老舗の頑固おやじに時々いるタイプ。その親父は決して普段、マスコミの悪口は言わない。
マスコミ人は常に攻める。攻めに“強い”。逆に守りに“弱い”。取材する側がされる側に回った時。その弱さたるや・・・。
そして、その攻めとは。批判のための批判であり、狭い視野からのアプローチであり、自分たちの“世界”の押しつけであり。
結論ありきの質問。そこへの誘導。そして、自己満足。
メディアとどう付き合うか。どう見極めるか。
情報化社会と言われる中で、情報の渦に流されそうになる中で、古くて新しい課題に直面しているような。
2012年2月22日水曜日
“チェルノブイリ”異聞
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