2012年2月13日月曜日

「幼稚園の砂場」

避難している小さい子が言っている。「早く幼稚園に帰ってお砂場で遊びたい」と。
郡山には子供の遊び場、ペップ・キッズこおりやまという施設が出来、そこにはお砂場も用意されている。

なぜかは知らないけれど、幼児には砂場は不可欠な“遊び場”なのだろう。

20年くらい前に出版された本。「人生に必要な知恵は、すべて幼稚園の砂場で学んだ」。ロバート・フルガムという哲学者が書いたエッセー集。

そこにこんなことが書かれている。
「人間、どう生きるか、どのようにふるまい、どんな気持ちを持って日々を送ればいいか、本当に知っていなくてはならないことを、私は残らず幼稚園で教わった。人生の知恵は大学院という山のてっぺんにあるのではなく、日曜学校の砂場に埋まっていたのである。わたしはそこで何を学んだろうか。

何でも皆で分け合うこと。ずるをしないこと。人をぶたないこと。使ったものは必ず元に戻すこと。人のものに手を出さないこと。誰かを傷つけたら、ごめんなさい、と言うこと。食事の前には手を洗うこと。トイレに行ったらちゃんと水を流すこと。焼きたてのクッキーと冷たいミルクは体にいい。釣り合いのとれた生活をすることー毎日、少し勉強し、すこし考え、少し絵を描き、歌い、踊り、遊び、そして、少し働くこと。毎日必ず昼寝をすること。表に出る時は車に気を付け、手をつないで、はなればなれにならないようにすること。
不思議だな、と思う気持ちを大切にすること」。

そうなんだ。だから、子供たちは幼稚園に行きたいのだ。お砂場に行きたいのだ。遊ぶためだけではなく、学ぼうとしているのだ。

砂場遊びが出来なくなった子供たち。知らなくてはならないことを学ばないで大きくなっていくのか。

亭主は幼稚園には1年間だけ行った。お昼寝だけは覚えている。お遊戯をしたことも。すべてを学んだという記憶は無い。だから、こんな中途半端な大人になって、老いて行っているのかな。
たしかに「放射線」は嫌だ。だけど子供たちが学ぶ場を無くしていることももっと嫌だ。

ペップキッズのスタッフさん、その他の子供が遊べる施設の大人の人達にお願い。幼稚園のお砂場で学ぶと同じようなことを教えてあげてね。

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