2012年12月6日木曜日

「破壊列島」ということ

それはある意味「原発」と同じことなのだ。
中央高速道、笹子トンネルの天板落下事故。

崩壊。破壊。

原発も高速道のトンネルも、高度経済成長がもたらした「負の遺産」なのだと。
急造、急ごしらえ、手抜き、点検ミス、安全への過信・・・。

人間の欲望とは言いたくないけど、社会システムとしてのインフラ整備。卵が先か鶏が先かの論議ではないが、不可欠のものとして作られてきた物達。

昨日見た、首都高の橋架を見てもつくづく思う。地下の鉄道網を見てもつくづく思う。

それの破壊を想像させるのに十分な光景なのだと。

たぶん、破壊は次の破壊を呼ぶ。歴史を見てもそうだ。
破壊と建設と。人間の歴史はそれの繰り返しかと。

物理的な物だけではない。選挙。話題をさらう、いわゆる第三極。特に維新。
まさに、彼、橋下のアジテーションは、政治システムの破壊だ。

そしてそれは、人間の奥に潜む「破壊願望」をこよなく刺激している。
石原のセリフとてそうだ。
「政策なんてどうでもいい、“既成”をぶち壊せ」というそれ。

閉塞感という、実態の伴わない、いわば「既視観」に支配され、デジャブとしての破壊願望。

破壊された原発は、現地の人たちはもとより、多くの日本人の人間性も破壊した。破壊させられた。あらゆる意味で。

科学は信を失い、ゆるやかだった人間関係を尖鋭化させ、新たな差別意識まで作った。

「維新」は、まさに、平成の“破壊”なのだ。既成政党を破壊し、何かを生み出したいという単なる空気。そして、なによりも「空気」に弱い日本人・・・。

選挙の時だから敢えて言う。破壊というのは大げさかもしれないが、今の選挙制度を壊そう。小選挙区比例代表並立制をやめよう。

中選挙区が一番いいのだ。政党の名簿順位で当選が決まる選挙はおかしい。短絡的だが。

選挙がもたらした破壊は、何を生みだすのか。たぶん、新たな混乱だけが話題に供せられ、雄叫びの後には空虚さだけが残るのではないか。

破壊に続くのは破滅か。破壊の連鎖がもたらすものは。

流行語大賞とやらに、「ワイルドだろ~」というのが選ばれた。この言葉のイメージも破壊的な感覚。
そして、この種の言葉を認知していくことは、日本語の“破壊”につながっていくのではないかという危惧。

流行語大賞というわけにはいかないが、日本人が心にとどめておくべき言葉は、津波が破壊していく中で、防災無線で叫び続けた、あの南三陸の女性職員のアナウンスではないか。

津波の傷跡にも、放射能が降った後にもあった光景。NHKのシンパではないが、「花は咲く」ではないだろうか。

「破壊」の後には何がある。破壊の責任をどこかに求める。責めて攻めまくって、犯人探しをする。誰かを悪者にして、かりそめの“正義”を名乗る者達は溜飲をさげるに違いない。

何にしても、あらゆる意味で、この国は今、「破壊列島」だということ。久しぶりの東京を見て、その言葉が頭にこだましていたということ

2 件のコメント:

TACO さんのコメント...

亭主さま、
崩壊・破壊どころではない「人類絶滅」説。マヤ文明の暦によれば2012年12月21日がその日とか。40億年に渡る宇宙の周期・・・?世界中に顕れた自然災害がその予告なのか。はてまた強欲な経済成長至上主義を推し進めてきた人間の為せる業か。
年末ジャンボを買って6億円当たったら何に使おうか毎日悩んでいるけど人類滅亡ならどうでもいいや・・・。

亭主 さんのコメント...

tacoさま
マヤ歴の話はけっこう流布されているね。
その日を楽しみに(笑)待ちましょうか。
いずれにしても、このままの安穏とした日々は無いかもね。
6億円当たるといいな、三途の川の渡し賃に。

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