町を見渡せる丘にクルマを停めて男達が話をしている。ビートたけしの豊臣秀吉、木村拓哉の織田信長、笑福亭鶴瓶の千利休。岩手県陸前高田市で。
星が輝く空の下で“復興”についての思いを語り合っている。
「復興、復興って言うけど、ただ元に戻すだけの復興じゃあダメだと思う」と話す秀吉。 「おれさ、仙台を日本のボストンにしたいんだよ。ボストンにはさ、ハーバードとかマサチューセッツ工科大とかあるじゃん。仙台には東北大学とかいい大学いっぱいあんだろ。 そこにさ、最先端の技術とか日本の英知を集めてITに強い日本をこの東北から復活させるんだよ」。 「山形をシリコンバレーにとかさ、岩手をデトロイトにとか」。 と秀吉。
星が輝く空の下で“復興”についての思いを語り合っている。
「復興、復興って言うけど、ただ元に戻すだけの復興じゃあダメだと思う」と話す秀吉。 「おれさ、仙台を日本のボストンにしたいんだよ。ボストンにはさ、ハーバードとかマサチューセッツ工科大とかあるじゃん。仙台には東北大学とかいい大学いっぱいあんだろ。 そこにさ、最先端の技術とか日本の英知を集めてITに強い日本をこの東北から復活させるんだよ」。 「山形をシリコンバレーにとかさ、岩手をデトロイトにとか」。 と秀吉。
信長は「じゃ、福島は合唱が盛んだから、音楽の都ウィーン。できますよ、 きっと。粘り強い東北人なら」と語る。
横から利休が静かに割って入る。「そうは言うても現実はまだまだや。一つ一つのことをコツコツと積み上げていくのが大事なんとちゃいますか」と諭す。
利休が立てたお茶と、ビートたけしは、いつもながらにコーヒーを所望し。
3人は夜明けまで熱い思いを語る。
3人は夜明けまで熱い思いを語る。
トヨタのRE BORNというシリーズのCMです。11話目。今年の「3・11」の限って放送されたという2分の長尺CMです。
トヨタのこのRE BORNシリーズのCMは良いです。面白いです。そして感動します。
首都高から宇都宮の餃子に始まって、猪苗代では伊達正宗の子役が登場したり、マツコデラックスが乗っていて、いわきのハワイアンセンターに登場したり、石巻では町工場を訪れたり・・・。
笑えたり泣けたり。
ネットで見つけた動画、どなたかのサイト。無断で借用します。見られるかもしれないから。
これはそれまでの作品。
そして、このCM、音楽がいい。何と言ってもいい。よく見つけたもんだと言うくらい。
「黄昏のビギン」。懐かしいです。永六輔作詞、中村八大作曲。往年の名コンビ。♪雨に濡れてた~~たそがれの街・・・♪
「SMILE」。ナットキングコールの歌で有名だった、もとはチャップリンの曲。
このCMのことではないけれど、ある避難所で子供が忙しく働いている大人の人に言ったという。「おじさん、ここではね、怖い顔をしていてはいけないのだよ。みんな、笑顔でいないとダメなんだよ」って。
そして、ラベルの「亡き王女のためのパヴァーヌ」・・・。亡き王女とは誰を指すのか・・・。
使う音楽にもメッセージがある。そして隠されたメッセージを読み取る。この陸前高田編に。
中央集権から脱却して、それぞれ個性豊かな都市にしていこうというメッセージ。復興と言う言葉の漠然さと不透明さへの疑問の提起。
CMとはCommercial Messageである。でも、Culture Messageでもあると思う。そして、このトヨタのre born、生まれ変わる。それはCMをContribute Messageに変えた。Contribute、それは“捧げる”という意味で。
別にトヨタフアンでもありません。トヨタの宣伝をしているつもりはありません。しかし、この長きにわたるトヨタのRE BORNシリーズのCMを見ているとCMってやはり“文化”なのだと思うのです。
制作者が誰かはしりませんが・・・。
CMに「かずけた(方言)」東北学の展開。このテーマのCMが長続きして欲しいと。