前から、もちろん今も、悩んでいる言葉がある。
「的」という言葉のことだ。
例えば・・・
集団的自衛権、個別的自衛権、それの限定的容認・・・。この「的」はどういう意味に解釈すればいいのだろう。意味がよくわからないのだ。
こうした場合に使われる「的」。なんとも曖昧で、含みを持った「言葉」に感じてしまう。
ちなみに辞書を引いてみる。
「その性質を帯びる、その状態をなす」の意とある。
別の辞書を引く。
「・・・として、・・・において」の意とある。
さらに引く。
「・・・に関する、・・・の傾向がある、・・・の状態の」とある。
どの字解をあてればいいのか戸惑うのだ。
個人的に思うこと。とタイトルに書いた。その的は、個人として思うことという意味で敢えて使ってみたのだが。
巷で日常的にある(うん、この的は日常においてと解するのか)会話。
「ワタシ的には~~~、自分的には~~~」。
そこから感じるニュアンスは「枕言葉に“的”を使うことで、一種の“逃げ”を打っているような感じがするし、嫌な使いかただとも思う。
「的」という字は「まと」とも読む。的(まと)は外してはいけない、目標である、目当てである、目的って書くし。「まと」と読めば語意は明快だ。
なぜ、いまさら、こんな事を、「的」という一文字について「わけのわかんない」ことを書いているのか。
原発の現場がまたもや騒がしい。ミスや不具合が連続して起きている
ままならない汚染水問題。
必ず言われる。「人為的ミス」だと。ALPSに関しては「機械的ミス」「機能的ミス」だとか。
この人為的ミスという言葉にこだわるのだ。この「的」は何を意味しているのかと。
「的」の内容をはっきりさせなければならないのに。
やはり「的」という語用は「曖昧」なのだと。
どの辞書かにあった。
「多くは抽象的な意味を表す」と。
世の中、やはり曖昧なんだと。その曖昧さを多くの人たちが是認し、的を射ない議論が交わされているということ。
誰か、的の意味を教えてはくれぬか・・・・。
2014年4月16日水曜日
“チェルノブイリ”異聞
ロシアがウクライナに侵攻し、またも多くの市民、日常が奪われて行く。 ウクライナという言葉、キエフという言葉、チェルノブイリ・・・。 そう、あの最大の原発事故を起こした地名の幾つか。 「チェルノブイリ原発事故」。1986年4月26日。 ウクライナの北部にあるその...
-
新しい年となった。雪の中だ。 良寛の詩作を引く。「草庵雪夜作」の題名。 回首七十有餘年 首 ( こうべ ) を回(めぐ)らせば七十有餘年 人間是非飽看破 人間の是非看破(かんぱ)に飽きたり 往来跡幽深夜雪 ...
-
ロシアがウクライナに侵攻し、またも多くの市民、日常が奪われて行く。 ウクライナという言葉、キエフという言葉、チェルノブイリ・・・。 そう、あの最大の原発事故を起こした地名の幾つか。 「チェルノブイリ原発事故」。1986年4月26日。 ウクライナの北部にあるその...
-
そう、あれは6月の初めだったか。 急に視力が悪く、パソコンの画面が見え難くなった。 脳梗塞で入院した時、最初に診察してくれた当直の麻酔科の医師が「白内障が出てます。手術した方がいいですよ」と教えてくれていた。 その後転倒して、それも二回。 CT 検...