卒業式のシーズンが終わり、きのうは郡山では公立校の入学式。
どこの父兄でも無いボクは、入学式で校長先生からどんな「言葉」が伝えられたのかはわからない。
校長の一言が、その子たちのこれからの人生に大きな影響を与えることもある。
きょうは月一回の塾だ。新たな塾生が入ってくるわけではない。きょうの塾では「支援」と「自立」ということについて話そうと思っている。
少し前、自由の森学園の卒業式での校長の言葉を引用した。
学ぶということの意味を説いたものであり、見えないものを見る目を養う事だと説いた式辞。
学ぶということ、見えないものを見るという事。それは個が自立することにつながる。個が自立するということ。自己を確立するということ。それは、人間の尊厳につながること。
津波で流されて地域。家族や友人を失った子供。当時中学3年生。今年高校を卒業した。
彼らは、どうやったら地域のために役に立てるか。模索しながら、考え、考え、精神的自立の道を選んだ子たちがいる。
双葉郡でもそうだ。福島県人であるという、被曝したかもしれないという「アイデンティティー」を語り、自分の立ち位置を決めている高校生がいる。
「自立」の道を選択し、学びの場を通して、「支援」を必要としている人の役に立ちたいと考えている。
「自立した若者」に、またもやシンボルスカの詩、終わりと始まりの、最後の方にある一節を送りたい。
“それがどういうことだったのか
知っている人達は 少ししか知らない人たちに
場所を譲らなければならない
そして 少しよりはもっと少ししか知らない人たちに
最後はほとんど何も知らない人たちに“
「自立」の場に身を置いた若者たちは、すでに、知らない人たちの場所を譲る作業に入っているようにも思える。
支援と自立。二つの言葉の相関関係が、4年目の課題だとも思えてくるのだ。
全くの余談、横道・・・。
サポートとは支援ということだろう。パソコンはウインドウズのXPを使っていた。サポート体制終了とか。
仕方なく、2日がかりでウインドウズ7に替えた。知人の手を借りながら。
とりあえず一台だけ。
なんとなく慣れない。
しかも参ったこと。メールはアウトルックエクスプレスを使っていた。それが無くなり、別のメールソフトになった。そして、アドレス帳が変わった。
消えたアドレスもあるし、あいうえお順に並んでくれない。探し出すのが大変だ。心が折れるよな・・・。
カネもかかるし。ボクの個人情報が盗まれるのだけなら構わない。データにだって大したもんは入っていないし。ただ、メールアドレスが盗まれ、その人達に迷惑メールが、ウイルス感染したのが送られたら迷惑をかけることになる。
迷惑はかけたくないから自己防衛。
それにしても、IT革命、IT時代。光と影が混在しているような。
そうだ、外から浴びせかけられ、内から叫ぶ「復興」という言葉。現象。そこにも光と影が混在しているように思える。
だから見えないものを見る目・・・と。
2014年4月8日火曜日
“チェルノブイリ”異聞
ロシアがウクライナに侵攻し、またも多くの市民、日常が奪われて行く。 ウクライナという言葉、キエフという言葉、チェルノブイリ・・・。 そう、あの最大の原発事故を起こした地名の幾つか。 「チェルノブイリ原発事故」。1986年4月26日。 ウクライナの北部にあるその...
-
新しい年となった。雪の中だ。 良寛の詩作を引く。「草庵雪夜作」の題名。 回首七十有餘年 首 ( こうべ ) を回(めぐ)らせば七十有餘年 人間是非飽看破 人間の是非看破(かんぱ)に飽きたり 往来跡幽深夜雪 ...
-
ロシアがウクライナに侵攻し、またも多くの市民、日常が奪われて行く。 ウクライナという言葉、キエフという言葉、チェルノブイリ・・・。 そう、あの最大の原発事故を起こした地名の幾つか。 「チェルノブイリ原発事故」。1986年4月26日。 ウクライナの北部にあるその...
-
そう、あれは6月の初めだったか。 急に視力が悪く、パソコンの画面が見え難くなった。 脳梗塞で入院した時、最初に診察してくれた当直の麻酔科の医師が「白内障が出てます。手術した方がいいですよ」と教えてくれていた。 その後転倒して、それも二回。 CT 検...