わかっているようでわかっていないことが世の中にはある。自分の回りにもある。そして、生半可な“知識”でその事を語っているふしがある・・。
1970年代の初めだったか、尖閣列島の上空にいた。石垣島からセスナ機に乗って。尖閣で何か“事件”があったから。
その時たまたま、泊り明けかなんかで社にいたから、「行け」と言われたことだけ記憶している。簡単な“資料”を渡され、にわか勉強をしながら飛行機に乗り、尖閣の模様をリポートした。
困ったことに、その時の経緯を“事件”の詳細を覚えていないのだ。そこの上空を民間のセスナ機が飛ぶ。なんの問題もなかった。それは日本の防空識別圏に入っていかたらだ。そう思っていた。そう思っている。
これが尖閣と接した原点。その後、折に触れて尖閣が話題になり、ニュースになってきた。石原発言の前は、確か、西村慎吾の「上陸」だったかも。
尖閣列島は魚釣島をはじめとする8つの島からなっている。少なくとも魚釣島にはかつて日本人が住み、鰹節工場があり、福岡の古賀辰四郎という人が明治政府から無償貸与され、北小島、南小島とともに、その人が所有権を持っていた。ある意味私有財産となっていた。所有権はその後、息子の代にうつり、やがて埼玉の栗原家のものとなった。
住所は沖縄県石垣市登野城。無償貸与は30年間だったが、戦争を挟んだ前後の経緯をしらない。国と賃貸契約はあったはずだし、沖縄の施政県がアメリカにあった時にどうなっていたのか、沖縄が本土返還を果たしたあとにどういう“契約”があったのか、政府と栗原家との間で。よくわからない。
領土とは。すなわちその国の領地であるはず。その土地の所有権を私権として国民が所有しているということ。だと思うのだが、その辺がよくわからない。
外国の大使館には貸与しているのか。最近中国人が日本の土地を買いあさっているというが、その位置づけは・・・。
東京都が買うと言った。島を。それが、列島全部だったのか。栗原家の“所有に関わる”とこだけだったのだろうが。一転国が買うことになった。もう移転登記は。20億円。
栗原家の素生や、介在した山東昭子の関係・・・。なにかいまいちよくわからない経緯。
中国で暴動発生後、沈黙を守っているような、メディアが取り上げないだけだけもしれないが、石原都知事の威勢のいい言葉は聞けない。聞けるのは野田や玄葉のなまくら見解だけ。
とにかく、この場合の国有化ってどういう意味なのか実態なのか。わからない。こういう時こそ、新聞は尖閣の経緯や国有化の意味について明快な説明記事を書いてほしいのだが。現象だけを追っているだけではわからん。
現に、魚釣島の灯台は海保が管理しているのに。破産、倒産して物納した土地が国有地とされていることとどう違うのか。たとえば国有林という「国の土地」と比べてどういう位置づけにあるのか。
教科書じゃなくて時事問題として。
中国の騒乱。反日教育にあるという。そのガキどもが地図で尖閣を明示出来ない。“思想”としてだけの反日教育。
東電の国有化。国が株主になったから、メディアは「事実上の国有化」という。呼ぶ。でも、その実態はよくわからない。だからどうなるて事含めて。名目と実態か。東電の場合。
国と領土。どう理解すればいいのか。実効支配とは何なのか。竹島問題でも、北方領土でも言えること。わからないことが多いと感情論が先走る。自戒これあるのみだが。
2012年9月18日火曜日
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