2012年9月2日日曜日

ユニゾンな「テレビ」たち~メディアの伝え方~

ユニゾン。音楽用語。一つの音という意味、同じ音の音程とも言われる。翻って「単一」とでもいおうか・・・。

テレビはお笑いタレント、吉本興業、ジャニーズ事務所に“占拠”された感がある。

昨夜のNHKの番組。津波から逃げた子供たち。「釜石の“奇跡”」津波を生き抜いた子供たちから学ぶ命の授業。

司会はジャニーズのタレント。そしてスタジオに居るのが御笑い芸人さんたちを、ジャリタレなど。

タレントが何を語ってもいい。その名の通り、タレント、才能のある人という意味では。お笑い芸人が何を語ってもいい、でも、この番組でも「笑い」をとろうとしている。それは“サガ”なのだが。スタジオが笑いに包まれた時、ふと思ってしまう。被災地はバラエティーのネタなのかと。

ジャニーズの人達も、お笑い芸人も、歌手も、去年、いや今年になっても、被災地支援にかけつけている。そして“有名人”が来たということで、被災地の人たちは慰められ、励まされている。それは全く否定しない。

東京で、大声で“叫んで”いる“普通”の人たちよりも“役割”を果たしているし。

この傾向、NHKだけではない。民放も然り。どの局を見ても、同じような顔ぶれが並んでいる。単一なのだ。

昔、ザ・ピーナツという双子の女性デュオが人気を集めていた。この二人の特徴は3度のハーモニーで歌っていたこと。ユニゾンではなかった。あのハーモニーが聴いている人のこころに飛び込んできたのだ。
チャゲ&飛鳥もそうだった。アリスもそうだった。井上陽水と安全地帯もそうだった。そのハーモニーの美しさに酔わされた。

やがてテレビを席巻するようになったジャニーズの多くのグループ。彼らは何人いようと「ユニゾン」なのだ。単調なのだ。AKB.それもユニゾン。
歌が象徴しているのだろうか。世相を反映しているのだろうか。ハーモニーが失われた世の中を。

そして、歌の世界だけではない。スポーツ番組にも、ほとんど登場してくるジャニーズとお笑い芸人。特にサッカーとバレーボール。

「彼らを使えば視聴率がとれるからさ」とテレビ屋さんは言う。たしかに一理が無くは無い。でも、サッカーはタレントが居なくても十分、視聴率は取れる。

彼らの知ったかぶりの“解説”に鼻白む。ジャニーズの嵐というグループのメンバーはニュースキャスターまでつとめている。
ま、古館だって局アナあがりのタレントみたいなものだが・・・。

ユニゾンの歌が多く歌われているということ。それがテレビのユニゾン化とどこか結びついているように思えるということ。

“調和”を欠いているテレビ番組の数々。

テレビに出ていれば有名人。テレビにでれば金が儲かる・・・。ここ何十年も続いてきたテレビの宿弊。

そして、このユニゾン的手法は、政治報道や政治討論番組、尖閣、竹島報道にもつながっているように見えるのだが。

「テレビがつまらない」。口々に人々は言う。言いながらも見ている。だから、テレビについて語った「先人」達の名言が甦ってくるのかも。そして今のテレビからは迷言しか出てきていないような。

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