2013年2月21日木曜日

「お公家集団」に名を借りて

昔、田中角栄は、決して敵視した意味では無く、池田派のことを「あいつらは所詮お公家集団だからな」とよく呼んだ。

彼の言うお公家集団とは、高級官僚あがりや学者などの集まりを指して言っていたこと。行け~行け~と号令をかけるものの、実際の戦闘行動には弱い、出られない。派閥間抗争を指して、総裁選を指して言った言葉だが。

田中派のはたしかに“武闘派”がいた。老将木村武雄からはじまって金丸信、梶山静六、小沢一郎・・・。外野には浜田幸一・・・。

いわゆるアベノミクス。デフレからの脱却のための三本の矢。その一つが大胆な金融緩和。とにかく2%のインフレターゲットを志向し、日銀を説き伏せた。

誰が何と言おうと日銀は安倍に屈した。

日銀総裁、すでに“辞意”を表明しているものの、あの総裁、なんともお公家さんの顔立ち。日銀はまさに「奥の院」、お公家集団に映る。

辞意表明が、言外に安倍の圧力への“抗議”の意味があるのなら、そうはっきいり言えばいいのに。往時の武家と公家の関係を思い起こさせる。

アベノミクス。誰の入れ知恵かは知らねども、はたして“善政”と呼ぶに相応しいのか。

円安、株価上昇。あれだけ円高が悪者にされていたのだから、歓迎する向きは多いのだろう。たしかに潤う企業だってある。

でもね、前にも書いたけど、企業の収益が上がっても、それが賃金に引き当てられるのか。無い。

伝えられる春闘の動向みてもおわかりの通り。

はたして本当に景気が回復するのか。経済成長をもってして。さんざん、経済成長と言う錦の御旗に踊らされ、辛酸を舐めてきたはずなのに。とも思う。
円安。生活が脅かされている。ガソリン価格は急騰。灯油も急騰。
あえて原発と電気料金値上げまでは踏みむ込まないが。

灯油。北国にとっては最低の生活必需品。ガソリン、車が無いと生活出来ない地方の社会構造。

東北や北海道、日本海側にとって、灯油の値上げ、この高騰は死活問題なのだが。
被災地では、もう「寒い」ことは懲り懲りなのだ。

どっかの、だれかの犠牲によって成り立つ経済成長。一旦は“崩壊”したかに見えたこの国のありようを体験しながらも、もはや、それは無かったことのように「政治」が進められているような気がしてならない。「錯覚」であってくれればいいのだが。

全てとまでは言わないが、例えば補正予算の内容にしても、とどのつまり、被災地置き去り政策のように見えてくるのは僻目か。

中国から飛来するPM2.5なる大気汚染。中国を巨大市場として、そこに多くの工場を進出させた日本企業にもその原因の一端はないのか。ジーゼルエンジンの車を持ち込んだことだって。

大気が汚染されている。それに恐怖を感じる。家電製品の中の売れ筋に空気清浄機が枢要な地位を占めてくる。
なんか「風が吹けば桶屋が儲かる」の例え話のように。

少なくとも福島第一原発の「廃炉」までには、30年以上がかかると言う。30年帰れないと言った元町長の見立てはあながち批判されるべきでは無いとも思える。

原発依存か、そうじゃないのか。経済成長至上主義をとるのかとらないのか。

またも大きな、それこそ分水嶺に立たされていると思うのだが。

学者や専門家と言った人達も、いわば象牙の塔の中のお公家さんかもしれない。
そうでない人も数少なくはいるけれど。
「お公家集団」は周囲をガードされながら、御簾の向こうで何を思っているのかな。“決起”ってないのかな・・・。とも。

あ、別に安倍ちゃんを武闘派と思っているわけではありませんけどね。武士とも思っていませんけどね。

もとの濁れる田沼恋しき・・・・。戯れ歌が遠い昔にも流行っていたっけ。

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