2013年2月15日金曜日

バレンタインデーのこと

きのう家に帰ったら、チョコレートが三つ届いていました。近所の女の子から。

我が家の一角。8軒の家があり、そのうちの数軒には女の子がいます。
その子達が、小学生、幼稚園生、まだ幼稚園にも行ってない子。その子達の手作りのチョコレート。

一つずつ戴きました。たぶんお母さんも一緒に作ったのだと思うけど、上手に出来あがっています。

いやいや、子供たちの「愛」をふんだんに戴きました。嬉しかったです。

その子供たちは郡山生まれの郡山育ち。あの大地震も、あの“汚染”も身をもって体験しています。

“汚染”、親たちは皆それぞれに心配していました。いや、今も心配はしています。食べ物や水には気を使っています。外遊びには親が気をつかっています。
お父さんが休みの日には、スキー場だとか那須とかに遊びに連れていきます。
屋内プールに通わせています。

そして皆、すくすく育っています。

流行りのインフルエンザには罹ったものの、甲状腺異常はありません。原発事故以前から甲状腺ガンを患っていた「バアバ」も、元気そのものです。

そして、その子達の家庭では「自主避難」はありませんでした。その子供たちと“被災”を共有してきました。

郡山にある屋内の子供の遊び場、ペップキッズ郡山にも案内しました。

子供たちが「おじさん」にかけがえのない「愛」をくれました。慣れないチョコを噛みしめながら、ちょっと涙が・・・。

親から放射線についての心配を尋ねられると、もちろん素人なのですが、ボクが知り得た、そしてボクが判断した中での意見を伝えました。
それらの家庭では、いたずらに恐れたり、軽挙妄動することなく、「受身の楽観主義」ではなく、あるがままの現状の中で、状況を冷静に判断し、家族と言うものを考え、“日常”の生活を維持しています。親と一緒にいるこどもたちは皆楽しそうです。

子供は子供なりに、深層心理の中で、ある意味ストレスを抱えているのかもしれません。しかし、それはその時期、誰もが抱えるストレス。

手づくりのチョコレートを作ったこと。彼女たちにとっては、大いなるストレス発散だったのではないかと思います。

我が家の愛犬、ゲンキクンは男の子です。ゲンキクン用には無かったのが、彼は不満そう。「チョコはね、キミには悪いんだよ」と言い聞かせるのに大変。もちろん「おすそわけ」のカケラはあげてしまいましたが。

さ、ホワイトデー、おじさん必死の決断でお返しを見つけないと()

事務所にも三つ。一つはチョコならぬ酒。甘いもの苦手を知っているから。なんと持ってきたのは彼氏。
そして、昔のプール、ジム仲間。
そしてもう一つ手が込んでいる。三種類のチョコ。小分けにした。そこに一枚一枚カードが。
「日本の中心都市のチョコレート」。銀座のチョコ。「世界の中心都市のチョコ」、ニューヨーク土産の定番。最後が「近未来、日本の中心都市のチョコレート」となるでしょう・・・、郡山のお菓子屋さんのチョコ。一番大きい。

これをくれた人の願いが叶うといいな。郡山が日本の中心都市っていう。

そういう気概が必要なんだよね。

いろいろ考えさせられた、今年のささやかなバレンタインデーの出来ごと。

ミユちゃん、カコちゃん、カズキちゃん、ユメカちゃん、サーちゃん、ありがとう。

俺は長生きして、おめらの結婚式に行くゾイ。

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