2013年6月16日日曜日

”帰れるんだ”

我々の世代でも懐かしい音楽。その一つが「アリス」。再結成されたアリスが今全国を公演中だ。

郡山にも一昨日来た。彼ら3人は早速、仮設住宅のある我が家の近所、ビッグパレット脇に仮設のステージを作り、9曲を歌った。昨夜は市民文化センターのステージ。

アリスの名曲と言えば♪チャンピオン♪。ボクサーを主人公にした曲だけど。

仮設でも、文化センターでも、彼らはその♪チャンピオン♪を歌った。
テーマは違うけれど、その曲の歌詞の切れ切れには苦境の中で暮らす人たちを励ます歌詞がある。

「立ちあがれ、もう一度その足で、立ちあがれ、命の炎を燃やせ」
「帰れるんだ、これでただの男に、帰れるんだ、帰れるんだオー」。

仮設の狭い広場に集まった人達。「帰れるんだ~~」。その歌詞と共に涙していた。

ありきたりのようだが、その人たちは言う。「歌に元気と勇気を貰った。俺たちは帰るんだ、その気持ちを強くした」と。

文化センターでもそうだった。「帰れるんだ」、その歌詞を聞くと同時に会場は聴衆は、ほとんどが年配者だったにも拘わらず、総立ちになって喚声をあげ、拳を突き上げていた。

昔の歌でも、今に通じる歌がある。長淵もそうだった。例え一時の興奮だとしても、歌詞が、いや、歌詞であるからなおさらに、人々の心を鼓舞する。

何事もなかったように暮らしている郡山市民だって、「帰りたい」んだ。あの日の前の郡山に。戻りたいんだ・・・。


一炊の夢か。歌で貰った“勇気”が一晩明けると打ち砕かれる。

今朝の朝日新聞、一面トップ。
「政府、再除染は認めぬ方針。自治体に非公式伝達」。解説記事に書かれている。「政治の責任を放棄する行為」と。

言ってみれば、分かり切っていたこと。除染なるものに限りなく疑問を呈してきたが。

政治とはそういうものなんだ。

あらためて使う。久しぶりに使う。「棄民」という言葉を。

とにかく“除染”以外に、それが有効に進む以外に、「帰る」とう選択はありえないのだ。

もう一度立ちあがると言う“思い”は消し去られる・・・。

ならば自治体はどうする。県知事以下、各市町村長は県、市議会議員は、県民の代表として、官邸や環境省に乗り込むのか。

福島をめぐる国の対応。もはや「語る言葉」すら持ち得なくなったような。

なぜかきょうのパソコンは不調だ。突然落ちる。書いた物が消えてしまう。
何かの“暗示”にさえ思えてくる。

2 件のコメント:

まちりの さんのコメント...

「帰れるんだ~~」には県外の私も涙してました。

除染には、いろいろ妙な話が有りますが1msvでないと
駄目だとの雰囲気を作って逃げた教授は、どうしたのでしょう
他の教授は、今も1msvだと書いて印税など稼いでます。
両者とも学者ですから世界では約10msvの所でも
普通に暮らしていることは知らない筈ないのです。

除染に数msvの段階を設けて良かったと思うのです。
それらの学者を持ち上げたメディアや政治勢力の
責任も軽くないと感じます。

亭主 さんのコメント...

まちりのサマ
いつもありがとうございます。

実効預託線量と等価線量の区別もわからず、なんでも1ミリ、100ネクレルの世の中。
数字に踊らされている愚かさがわからないのかと思っています。
政治家は論外。一番よく知っているのは自民党の河野太郎でしょうが、なんで暫定基準値でも問題なかったのに、下げたのか。
「圧力」もあったでしょうが、無知なるがゆえにあの学者どもに踊らされた・・・。
彼らの「収入」は凄いらしい。「ダシ」にされた人達が、踊らされている・・・そんな構図ですかね。

「復興」とは何なのだろう

東日本大震災から8年だ。毎年考えて来たのが「復興」という言葉、その事象。 未だもって、「復興」を言う言葉には“わだかまり”があり、自分の中で“消化”されていない。納得できる“回答”を持っていないのだ。 今も「3・11」は続いている・・・。 勤労統計の“偽装”は、この国の根...