2013年6月9日日曜日

続 この国の姿 その6 “文化”の意義

「復興」という言葉をあえて使う。災地の復興、その大きな起爆剤となったのは、その地に古くからあった伝統文化、伝承芸能だった。人々の気持ちを復興に駆り立てたのは。

その地域独特の伝統文化、踊り、太鼓を叩きながらの舞。衣装を凝らし、練習を積んだ。
その多くは「神様」に奉納するもの。その地域の人達とともに生きて来た神様。
大かたが“五穀豊穣の神”。

小さな社(やしろ)の中に、どんな神様が居るのか。何も無いはず。寺には仏像が安置されている。神社には何も安置されていない。
神社の近くには御神木がある。

例えば奈良県の三輪山。鳥居の向こうにあるのは茂った山。自然崇拝の典型。
宮城県の浪分神社。そこは三陸津波の時も波に襲われなかったとこ。

那智の滝は御神体、和歌山県の神倉神社の御神体は琴引岩・・・。

GNPとならんで安倍が提唱したGNI。果たしてそのインカムが実現するのか。
アメリカの知日派のジャーナリスト、ダクラス・マクレイはこう提案している。
日本はGNPからGNCに転換すべきだと。
Cはクールであるとともにカルチャーでもある。日本文化の“復権”を言っている。国民総文化力。

戦後、いや戦前からも日本の文化財は数多く海外に流出した。浮世絵などはその典型。

文化庁という役所はあるが、そこがこの国の伝統文化含めて、その価値をどれくらい認めているのか。文化勲章の受章者だけ決めているような“悪口”も言いたくなる。

奥州平泉。「3・11」前に世界文化遺産に登録申請して“却下“されていた。
「3・11」後、ユネスコは文化遺産に登録した。

勝手な想像だが、ユネスコは「文化」が日本の復興に大いに寄与すると考えたからではないのか。

日本の文化の一つに「木の文化」がある。奈良や京都の古い建築物がそうだ。

神社の御神木。樹齢何百年といったような巨木。
なぜ、人は木に樹に安らぎや落ち着きを感じるのだろうか。
それは木に秘められた「時間」に由来するものなのかもしれない。

復興。コンクリートは優先されている。コンクリートの防潮堤が復活する気配がある。
都会はコンクリートジャングルだ。夜は煌々とした灯りに照らされている。

村の鎮守の神様の周りでは、祭りに向けた子供たちの“練習”が続いている。
その衣装や道具の多くは全国からの“支援”によるものだとも聞く。

AKB48の「総選挙」があった。その結果はいわゆる中央紙、全国紙にもニュースとして扱われている。彼女たちのフアンは“おじさん”にもいる。
AKBは文化なのだろうか。文化なのだろう。流行という名の下で。伝統になるのだろうか。

横道逸れたが、「文化」が復興の礎であるということ。文学もそれであること、あって欲しいということ。

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