2013年9月21日土曜日

整えられた“視察”

見て、聞いて、知って。決して悪い事では無い。そうあるべきだ。しかし、問題なのは、何を見て、何を聞いて、何を知ったかということ。

安倍の「原発視察」。完全防護服に身を固め、総計2時間半。たったの2時間半。
笑える話から。安倍の防護服の胸には「内閣総理大臣 安部」のワッペン。整えられた視察。東電が用意した防護服。字の間違い、「故意」だね。嫌がらせだ。途中で気付いた安倍ははがしたという話も。

総理大臣の視察、閣僚の視察。全ては「整えられて」いる。工程、行く場所、時間。東電が組んだスケジュール。

たったの二時間半と言ったのは、原発にいたことを言っているのではない。
現場に行けば、全ての作業は止まる。なにかあるとおけないからと。言ってみれば「邪魔」。
作業員はたぶん、おおかた不愉快に思っている。事前の警察の「下調べ」もある。
総理大臣が動けば、多くの人が動くのだ。あげく現場で言ったこと。
「0,3キロ平米はどこからどこまでだ」
「シルトフェンスはどれだ」。
東電の説明を聞いて・・・。
視察を取材したのは、同行記者団。内閣記者会と一部外国メディア。内閣記者会、それは、かってはボクのそうだったけど、そこに所属していたけど、今はほとんど「お稚児さん」。誕生日にプレゼント贈るっていうくらいの。
地元の、福島県のメディアは入れてもらっていなかった。
全国ニュースを丸受け。共同通信の配信記事・・・。

現場で記者会見。Jビレッジか。
「汚染水は完全にブロックされている」。
「汚染水処理については国が前面に出て、私が責任者として対応したい」。

あげく同行した東電の社長に「5,6号機を廃炉にしろ。期限を切ってタンク内の汚染水浄化に取り組め」。

あのね、そんなこと官邸に東電社長を呼びつけて指示すればいいこと。なんで現場で・・・。

要するにパフォーマンス以外の何物でも無し。語るもばかばかしい話。

東京に取って返して増税論議。格好つけに振り回される関係者。

あんた一体なんなのさ。

原発を見た。社長に文句を言った。その次に・・・。することあるでしょ。
作業員集めてねぎらいの言葉あったとか、なかったとか。

本音を聞いてみなさいよ。数人と車座になってでも。余人を交えず。
郡山から双葉に向かった。サイレン鳴らし、車列を組んで。邪魔で迷惑。
郡山で仮設に寄りなさいよ。家を失った人たちの声を聞きなさいよ。
帰りはスーパーひたち。いわきに寄りなさいよ。海洋汚染で苦しんでいる漁民の声を聞きなさいよ。

罵声や怒声を浴びせられたとしても。もう、そのくらいの覚悟を持たないとダメなんだよ、お坊ちゃん。
警察が大勢囲んでいる。だれも殴りはしないのだから。痛くはないんだから。
痛みを聞くぐらい出来るでしょって言うに。

菅が避難所で「逃げるな」と避難者に詰め寄られ“苦い教訓”を生かしているのか。
触らぬ神に祟りなしってことか。
どこに向けたパフォーマンスか。あの猪瀬だって「コントロール出来ている」ってブエノスアイレスの大ボラには異論を呈している。

「原発に行ってきた」。国会が開かれて野党から追及されてら、そのことだけを自慢たらげにいうんだろうな。

「前回の視察はバスからでした。今回は歩いて」。持ち上げるメディア。
行ったところはそんなに高線量じゃない。何のための防護服。パフォーマンス。裏目に出るよ。そんなに危険なんだと国際社会は思うはず。

整えられた視察。シナリオ通りの視察。形ばかりの視察という欺瞞。
何の意味も持たない。内閣記者会はだまって聞いているだけ。地元メディアだったら、多少はびびりながらも核心をついた質問をしたかもしれない。

無意味な既成事実だけを残す。行ったというだけの。

そして彼は何も把握していない。福島県の実情を。見たということは、知らなかったことに等しい。見るべきものをみていない。聞くべきことを聞こうとはしない。
それが内閣総理大臣だということ。防護服の名札のように、なんか「裏目」に出る予感・・・。

それでも安倍を支持する福島県民も多いということ。

「歩歩是道場」。そんな禅語を彼に贈る。

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