原発事故を受けての節電ムード。それはそれでいいのですが。当然なんですが。
クールビズってやつを前倒しして昨日からはじめた国会。たしかにネクタイしてない閣僚や議員さんも。論戦に熱が入っているようでもなし、東京だってそんなに暑くないのに。
きょうの新聞みて驚いた。閣僚の服装がニュースになっている。これってどうだっていいことじゃないですか。服装なんて着る人が勝手に決めればいい。
ネクタイしている人が誰と誰で、してない人が誰で。それを記者会見で官房長官に質す記者。もう「感覚」が完全にずれている。
もちろん、全てとはいいませんが、ニュース感覚がおかしい。東京のくだらない話題を全国に、しかも被災地に送るな。
見出し。「閣内不統一」だって。下手なギャグにも及ばない。
暑ければ勝手に上着を脱ぎ、ネクタイはずせばいいこと。
各紙、それを話題にする。クールビズ。節電ビズだと。クールビズって変な造語は涼しいって意味のクールとビジネスとを掛け合わせたもの。
節電ビジネスってことになるでしょ。節電ビズ。意味が通らない。
服装とは基本的に身を律することにつながる。どんなに暑くてもスーツにネクタイ。これって議員さんの仕事着と。我慢してこそ身を律することが出来る。だらしない格好からはだらしない発想しか生まれない。
きょうのNHKでも昼のニュースで都庁のクールビズの話。馬鹿馬鹿しいにも程がある。これって伝えることなの?右へならへと民間企業もとか。
避難所。これまでは寒さに耐えてきた。これからは暑さとの戦い。
服装が違うからってなんで「不統一」って発想出るのか。画一的なことがおすきなんですね。メディアの皆さんは。同じことを他社と同じように伝えて安心しているいるような。
災害がくるわけでもない官邸で防災服着て、格好つけていた時もあったっけ。視察の時にも防災服着て・・・。
防災服着たから意識が変わる、被災地と同じになるとでも思っていたのか。
そう、意識が変わるのなら、間抜けなクールビズやって間抜けな論戦やることを良しとしているんかい。
原発の現場でクールビズは成り立たない。あり得ない。被災地で働く自衛隊員は皆、ちゃんとした制服。それが自らを律する誇りにもつながっている。
紙面やテレビが作る、それこそ「温度差」。
無意味な報道がまかり通っていることに腹がたって、腹がたって。
震災後、原発崩壊後、この国は変わらなければならないと誰もが口々に言った。だけど、結局何も変わってない。特にメディア。ばかばかしいお笑い番組は復活したし、大食い番組も復活した。
政治家よ、メディアの連中よ。28度で結構。その中で、暑くいてもネクタイしてちゃんと身を律していなさい。我慢しなさい。我慢しなさい。それの方が被災地といくらか気持ちがつながる。
放射能の”恐怖”が人心を切り裂いている福島県。この夏、外出するときには炎天下でも、肌を露出せず、マスク、帽子という服装を迫られる。「念のために」という政府の掛け声のもと。
そして何故か。福島県民の節電意識は高い。
衣食足りて礼節を知る。べつに論語を引き合いに出す気はありませんが。
2011年5月2日月曜日
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