亭主の周りにも、ガイガーカウンターというのか、サーベーメーターというのか。放射線測定器、空間線量を計る機械をもっている人が少なからずいます。
基本的には仕事の上で必要な人。工事屋さん、建築屋さん、農業従事者、技術屋さんなど。
彼らが持っている測定器での値は、県や市から発表されている数値とそんなに変わりません。空間に関しては。大気に関しては。
ただ、地表や側溝では数値は跳ね上がります。空間の4倍近く。
それが危険な数値なのか許容範囲なのか、分かりません。
郡山の数値は目下1,3マイクロシーベルト(時間あたり)で推移しています。ただ、役所の設置した測定器は合同庁舎の駐車場付近。あまねく詳細というわけでは決して無く。現に小学校や中学校、保育所の校庭では土の上から高数値が検出されており表土削り取りや入れ替えなどが毎日のように行われています。福島市、二本松市、本宮市でも同じような事が。福島はだいたい1,4位で推移。
今朝、テレビを見ていて驚きました。なんと千葉県の主婦、お母さんが計測器を持って子供の遊び場や家の中を計っている。それも一軒や二軒じゃないとか。千葉県では市原市で計っているだけらしく、自分の周りはどうなんだという”恐怖心”が計測器の虜になっている。
で、この計測器、殆ど売り切れ、品切れ、在庫なしだとか。国産と思いきや中国産やロシア産まで。あげく一日7千円のレンタルってのもあり、腕時計型とか、ゲーム内蔵ってのもあるとか。こんな事言っては悪いけど「測定器特需」。
そしてそのお母さん方、0,01上がった下がったで大騒ぎとか。テレビは”密着”と称して、レポーターも自ら機械を持って、学者まで動員して煽る、煽る。
例えば蛍光塗料を塗った時計に機械向ければカウンターはピピピと鳴るはず。自然界含め、放射線と共に暮らしているのに。
長時間かけてやっていたこのテレビ見ていて気持ちが悪くなってきました。なんだろう、この風景って。嬉々として取材に応じるお母さん達って・・・。
この測定器、使い方があるらしい。技術屋さんの弁。そのままで使っていたら、機械の中に放射線物質が残留して正確な値が出てこない恐れあり。ビニールかラップで包んで測定し。終わったらそのビニールを捨てると。
レンタルの機器ってすでに汚染済みなのか。
何故に郡山の大気の放射線物質が滞留したままなのだろう。福島市もそう。風で飛散していくものではなかったのか。
あの何ミリシーベルトっていう数字の中の放射線物質って何?
ヨウ素、セシュウム、ガンマー線???。
川俣町では全部の小学校の生徒に測定器を持たせることにしたという。幼児犯罪が起きれば防犯ブザーを持たされ、今度はカウンター。
子ども達の心のなかに何が刻み込まれていくのか。刷り込まれていくのか。
測定器が歩き回る風景。全ては東電や政府が全く信じられないということの証左。スピーディーの計測方法にも欠陥ありとか。やりかた修正するとか。
信じられるには測定器だけってことか。悲しい。
またも右顧左眄。文科省はいきなり限度を20ミリシーベルトから1ミリシーベルトに変えたとか。「騒ぎ」はますます拡大するでしょう。この恐れおののく”民意”を誰も非難出来ない・・・・。
2011年5月27日金曜日
“チェルノブイリ”異聞
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