2011年5月25日水曜日

民の力

民の力。タミと読むかミンと読むかはともかく。

大津波の際、中国人研修生20人を高台に避難させ、その後津波にのまれてしまった女川町の佐藤充さん。

先日来日した中国の温首相も名前を挙げて感謝の意を伝えた。中国のマスコミの報道も大々的。「佐藤充先生、中国人はこの名前を永遠に忘れないであろう。感謝して」と。

報道によって中国人の対日観が大きく変わった。日本兵に親を殺されたという人まで日本人を見直したと言う。

政治や外交がいくら手練手管をろうして、時間をかけても氷解しない日中関係。少なくとも中国人の、人間としての感情をこの佐藤水産専務の充さんと社長の仁さんが大きく変えた。

一人の人の責任感あふれる行為が、国と国との関係を変えた。多くの中国人が石に刻むくらいに忘れないであろう「佐藤充」という名前。

民の力が国を動かしたとも。

「復興」の途上にある津波の被災地。民の間で始まった「復興ファンド」。例えば一万円。5千円が義援金に、5千円はその企業の事業資金に。事業がうまく行けば出資者には三陸の味覚が送られてくるという。

ファンドのページに掲載されている人達の笑顔。その美しさ。強さ。もう締め切りになったファンドもあるという。
官のやることはスピード感に欠ける。民が立ち上がる。知恵を出す。
政府が作った復興会議なんて何の役に立つのかとばかりに。

避難所でも計画停電の首都圏でも、秩序ある日本人の行動は外国からみて称賛の的だった。中国人はなおさら。

日本人を卑下した外国は無し。この国の民草は誇れる人達なのだと。

「強い国民のもとでは弱い権力者が生まれる」。

原発事故で不手際の限りを見せつけた官政権。パリで何を言って、どこまで信頼を勝ち取れるのか。多分・・・。

津波は多くの物や命を奪った。そのかわりに日本人の心を蘇らせてくれた。人と人の絆を強めた。

あの中国人研修生、20名の女性は一生日本を忘れまい。佐藤充という人を忘れないであろう。

民の力。もっともっといろんな物が出されてくると確信している。官に依存することの無意味さを知った人達は。

政治家達は己の無力さをまだ知ろうとしない。

ちょっとパソコントラブルあり。フォントや句読点がおかしいのです。

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