中間貯蔵施設建設をめぐる地元住民への説明会が一応終了した。計12回。
でも、参加した住民からの不満や不信は多いという。
おもに金の、土地の買い取り価格の問題なんだが。
国は、来年一月の仮置き場からの搬入を目指しているが、予定は大幅に狂う。
仮置き場の借用期限は来年3月というところが多い。
“あけわたし”を地主が求めても、物理的に困難だ。
汚染土をめぐる「ジレンマ」とでもいおうか・・・。
そして、「ふるさと」という問題。
生まれ育ったところが故郷ということだろう。「故郷論」、そこに理論体系があるわけではない。それぞれが思う「ふるさと」。
時折、中央と呼び、時折「東京」と呼び、悪しざまに書くことがある。
僕にとっての故郷とは、やはり東京なのだろう。戻るとか帰るとかという問題では無く。
東京というものの存在感。それを捨てる気も無いし、消し去るつもりも無い。
なぜ悪しざまにいうか。
その変貌ぶりが、故郷を壊されるという感覚につながっていくからだ。
自分の意志に反して故郷を手放さなければならない人。それぞれが、故郷とは何かを問うているのだろう。福島では。
昔、こんな歌があった。新井満が作った歌。♪この街で♪。
歌に見る「故郷論」ではないかと。
//この街で生まれ、この街で育ち、この街で出会った あなたと
この街でお母さんになりました。この街でおばあさんになりたい。おじいちゃんになったあなたと歩いていきたい。
坂の広がる青空、白い雲が一つ浮かぶ あの雲の追いかけ、夢を追いかけ、
喜びも悲しみも、あなたとこの街で。いつまでもあなたと歩いていたい//
こんな歌詞だ。言ってみればありふれた言葉の羅列だ。
でも、故郷とは「単純」な方がいい。
フアンの方たちには怒られるだろうが、3・11後、福島をうたった曲が何曲か登場した。各所で流されていた。もう、あまり聴かれなくなった。
にわか作りの”激励ソング“だったからか。
昔の歌の方が普遍性を持っているような気がする。もう一遍、昔の歌にスポットを当ててみたらどうかとも。
//人は悲しいが多いだけ、人に優しくなれる//。そんな歌詞の歌もあった。
それは時代を越えて言えることだし・・・。
東京で聴いていた歌を福島で思い出す。
これとても「ふるさと論」のこじつけかも。
きょうはハッピーマンデーの体育の日。台風直撃列島。
なぜオリンピックを10月10日に開催したか。単純な話だ。“歴史上”、10月10日は、「晴れの特異日」と言われていたからだ。
故郷論と関係は無いのだけれど。
2014年10月13日月曜日
“チェルノブイリ”異聞
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