避難中の浪江、富岡の住民の意識調査。
戻らないと決めているという人が増えた。住民の約半分だ。半数が戻らない・・。
戻りたいという人は減った。だいたい10%ちょっとだ。
すでに、大熊、双葉では60%を上回る人が戻らないと言っている。
いわゆる「帰還」をめぐる動きはどうなって行くのだろう・・・。
「地方消滅」という本が売れているらしい。いわゆる増田レポート。人口減の話だ。
人口減に加えて、都市への都会への人口の移動。
消滅する地方は無い。しかし、この本が政権の地方創生策の前振りであるかのような印象もある。
大いに議論の余地がある。そう若者たちには伝えたが。
このレポートに挙げられた地方の中には福島県は入っていない。把握だ困難だからだ。
事実上、人の住めない町や村が出来た。全くと言っていいほどの「無人の街」。
60キロ離れた郡山市。きょうもB-1グランプリで賑わっているという。
きのうの入場者は主催者発表17万2千人だとか。
昨夜の会合。楽しみに行った人もいた。4店回ってギブアップだったとか。
出店している人もいた。人の群がるブースもあれば閑散としているブースもあったという。
とにかく会場は人、人、人だ。
対比することでは無いだろうが、彼我の差に胸中複雑なもの去来。
会合した店に遅くに団体さんが来た。出店している福岡、田川の人たちだという。
酒を一本差し入れようとなった。ご苦労様というねぎらい。郡山のちょっとだけの「おもてなし」。
良い印象を持って帰ってもらいたいという“自己満足”。
40万人の食の祭典は終わる。全国から来てくれた人たちが郡山をどう思ってくれるか。
明日、“本当の福島”の姿を見て行ってとは言わないが・・・。
B-1グランプリ、ご当地グルメ。BとはブランドのBだった。いつしかB級グルメとされた。AのあとのB。
このイベントが一過性で終わってしまうものなのか。持続性のあるものにつなげられるのか。考えていくと、「地方消滅論」の展開にもつながる。
Aを目指そうよ。Aを。
Aとは何か。その地でしか手に入らない、その地でしか食べられない食材、食品。
生産者は耐えに耐えて、美味いものをつくろう。それが多少価格的には高いものであっても、その地にいかなければ手に入らない、口に出来ないものを生み出そうよ。
フランチャイズ形式の大量消費に歯向かうような。それが本当の「ご当地グルメ」。個の価値を追求した。
二日間のビッグイベントが終了したあと、主催者や関係者、参加者は何を考えるのだろうかとも。
「食」は一過性のイベントだけで終わらせてはならない。そこからヒントを得て、次にステップにつなげなくては。とも思う。
このイベントに成果を見ようとするならば、成功と受け止めるならば、「地方の側」に問題は投げかけられたと見るべきなのではとも。
問題提起のイベントとしてのB-1グランプリ。そんな“総括”がどこかで為されるのかなとも。
2014年10月19日日曜日
“チェルノブイリ”異聞
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