2014年11月13日木曜日

やぶにらみ「政局論」~沖縄・福島隠しの総選挙~

藪睨みーー斜めから見ること、あるいは見当違いと理解してもらってもいい。
まともに「政局」を語るには、もはやばかばかしいからという思いもあるし、それはいわゆるメディア(比較的まともな)に任せておけばいいし、政局を語るといことに、“世捨て人的爺い”が何を言っても無意味であり、泣き言ともとられないから、だから斜めに見て書く。

どうやら解散総選挙があるらしい。「らしい」というのは解散権を持った当のご本人の口から公に語られていないから。

だけど自民党の幹部や友党公明党の幹部には「年内解散」と伝えている。
そこから話が伝わってきているということ。

政界には、永田町にはいろんな“語録”めいたことがある。

「総理大臣は孤独だ」というのもその一つ。それは歴代総理からもよく聞かされた。
決断は一人でしなければならないということ。孤独に耐えられない人は総理大臣の器ではないということ。

安倍は極めて「孤独」を嫌う人だと聞かされた。多忙な日程。秘書官は健康に気を使う。なるべく日程を減らそうとする。ところが当のご本人、勝手に日程をいれてしまうと言う。

秘書官の一人が、出身省庁の上司に言った。それをその人から聞いた話。

外遊前に「解散」を気心知れた人たちに相談していたのだろう。一人では決断できなかったのだろう。つねにお友達に囲まれていないと安堵出来ないと言う性格なのだろう。

「解散」。それは議員のクビを切ると言うことだ。もちろん帰ってくる人もいるが。失業者になる人だって出る。勇気が要る決断なのだ。

「すべてのことに時がある」。聖書にある言葉。「すべてのことに理由(わけ)がある」。仏教書の言葉。

なぜこの時期に解散総選挙なのか。なぜ、何のための解散総選挙なのか。

永田町の住民だって戸惑っている。国民をしてすれば尚更だ。

そして持ち出されるのが「大義」ということば。不可解な解散とも評される。

外遊から帰国した安倍は、解散を言うのだろう。その時には何のための解散かということを言わねばならない。その「大義」を。

「この2年間の安倍政治の評価を問う」と言うのだろうか。“アベノミクス”なるものの自己撞着的評価を滔々と語りながら・・・。

来月14日が投票日だと報じられている。

それよりなにより、ここ数日解散風が吹き荒れたのはなぜか。
「沖縄隠し」だ。今度の日曜日に迫った知事選。今は選挙戦最終盤。沖縄から少しでも目を逸らさせようとする意図か。

安倍の帰国は沖縄知事選の翌日。うまく組まれた外遊日程。

そして解散を公言すれば、まさにいつものごとく「日本列島選挙一色」とメディアは書きたてる。
沖縄知事選後のさまざまな問題は、蚊帳の外に置かれる。

そして「福島隠し」。国が政治家が積極的に関与しなければならない年内の課題だって山積なのに。
すでに仮置き場の問題や、中間貯蔵施設の着工遅れは「通知」されていることとは言え。

福島に向けられる目は無くなるに等しい。地元紙だって選挙情勢だらけの記事になるだろうし、もちろん「原発と総選挙」なんて連載も書かれるだろうが。

沖縄隠し、福島隠しの嫌な選挙って感。

安倍は選挙公示第一声を、また福島であげるのだろうか。あの時と同じフレーズを絶叫するのだろうか。

木枯らしが老骨にはしみるぜ。藪睨みしてたら目が疲れたし。また明日もこんな話かな。お目汚しで失礼。

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