2014年11月14日金曜日

ならば選挙の争点は何になるのか

消費税増税。やはり国民の支持は低い。反対が7割にも上っているという。
で、安倍は考えた。引き上げの時期を引きのばそうと。

“期限”である今年中に10%を決めてしまうと、完全にアベノミクスなるものは失敗だったという結果を招く。引き上げ時期を延ばすことによる“延命工作”なのかとも。

株高、円安。目下の市場の実態。例えば円安で喜んでいるのは“金持ち”の中国人。秋葉原や銀座に繰り出し、大量に買い物をしていく。それこそ何百万円の単位で。その店はほくほく顔だろう。

輸出に頼っている会社。例えば自動車。大儲けだ。兆円の単位で。

我々の身の回り。輸入品は軒並み値上がり。必要最小限の食材が直撃される。
ほんと、年金生活者はたまらないぜ。
値上がりはまだまだ続く。連鎖作用も起こしていく。

そこに消費税増税ときたんでは・・・。まして、その増税分は福祉にはまともにまわっていない。目的税化しなかったからだ。

そもそも、この消費税増税。自公民の三党で合意したもの。
消費税問題は選挙の争点にはならない。いや、しない。だって自公民で決めたことなのだから。
だけど「福祉」に向けるって話だったよな。でも、安倍も認めている。福祉に使われているのは2割だと。

だから「消費税隠し解散」とだって言える。

争点無き選挙。そのむなしさを先の福島県知事選で味わっている。その結果がどういうものだったかも。

たぶん特定秘密保護法も集団的自衛権も、自公は争点にしないだろう。
選挙公約に何を掲げるのだろう。

任期満了では無い。安倍が打って出る選挙だ。やはり消費税には触れぬまま「アベノミクスの成果」とやらを述べていくのか。

不可解な選挙だ。

安倍だって知っている。消費税を争点にした選挙では負けるとう歴史があったことを。

改造人事に失敗した。政治家の「カネ」をめぐる話題は続出する。もう一人辞任が出たら、それこそ内閣は持たない。普通の感覚では。

だから「小渕優子隠し」って揶揄されるのか。ガラガラポンとするつもりなのか。

選挙で洗礼っていうことか。これもよくあるセリフ。永田町用語。

原発再稼働を言うのか。再稼働論者は野党にだっているし。

ああ、さっぱり理解不能なのだ。

安倍の内閣支持率は50%弱だと言う。2年前の総選挙。自民の獲得票数も5割に達してない。しかし議席は大幅に増えた。野党の側に問題があったのだ。
いわば「敵失」の勝利だったのだ。

またもそれを狙っているのか。

自公に代わる政権、その選択肢に当てはまる野党は存在しない。現実問題として。民主党だって「ぬえ」のような政党になってしまったし。

そして、政治改革、選挙制度、まったく手が付けられていない。身を切る改革なんて大ぼらふいたまま。
定数削減、安倍だって党首会談で、野党時代だったが大見得切ったじゃないか。喧嘩腰で。「やりましょう」と。

都合の悪いことは忘れるってことだな。

何を掲げようと、自公は勝つ。議席は多少減らしても。そのまま任期いっぱいまでもっていけば安倍の悲願は達成だ。6年間の総理大臣。

ああ、さっぱりわからない選挙だ。そしてメディアはこぞって言うだろう。投票率の話を。

争点の見えない選挙。選択肢の少ない選挙。それでも投票所へ。なんかボールは国民に放り投げられたままのような。

選挙に要する費用は700億円と言われる。もちろん税金。
安倍政治をよしとするわけではないが、選挙以外に安倍政治から逃れる術はないのだが、もっかは結果が見えているような選挙。有るのかないのかわからない野党。

とにかく「変」な選挙なんだよな。

富めるものはより富み、貧しきものはより貧しく。そういうことなんかなとも。

本日、八つ当たり気味にて。

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