2014年11月23日日曜日

“事実上の選挙戦”という常套句

昨夜のNHK。各党の代表者を集めて選挙の「討論会」をやっていた。
番組名のスーパー。「事実上の選挙戦へ」。
やっぱり来たな。この常套句。

常在戦場と言っているのだから、いつも選挙選でしょ。解散になったら選挙はあたり前。事実上っていうことは、そうではない選挙戦ってあるの。
いや、わかるけど。公示されてからが”本格的選挙戦”だってことも。

「成り行きが注目されます」。”ナリチュウ原稿”と言った。まともなデスクからは叱られた。
「何、何が問われています」。自分の意見を言えよ。人に預けるなって言い返す。
「警察は原因を詳しく調べています」。当たり前でしょ。調べるのは。ニュースでもでもない。

相変わらずのテレビの”世界”。常套句、慣用句を使っている。つまらないんだよね。

そして「討論」の内容。アベノミクスなるものの是非。
「それが争点ではないでしょ」と言っていたひとも居たにはいたけれど。

すでにして、「安倍の土俵」での相撲が始まっている。政党もメディアも。
先延ばし増税の是非。くだらない。消費税をやめるかやめないかが争点ならばともかく。

あげく、公明党が言う。「軽減税率適用を検討目標に入れたのは我々の力だ」と。
それって8%の時に決めるべきことだったはず。しかも、内容は全く不透明なままなのに。

面白い”記事”に出会った。石破のブログだ。
・・・私自身はこの選挙を「日本創生・地方創生」を訴える選挙にしたいと思っております。 新しい経済政策(いわゆるアベノミクス)の是非を問う選挙と位置付けておりますが、大企業もなく、株を保有している資産家もおらず、賃金上昇が十分ではないような地方においては、消費税率アップや円安によるガソリン・燃油・輸入資材等の高騰が、都市部よりも厳しい形で生活を脅かしていることを我々はよく認識しなくてはなりません・・・。

解散名を何にするかと躍起になっているメディア。アベノミクス解散だと豪語した安倍。それを否定しないと言いながら、石破は選挙の実態を把握しているような。

そして、小泉進次郎の弁。彼は解散の「バンザイ」をしなかった一人。そういえば石破もしていなかったような・・・。見間違いでなければ。
その小泉。たしかに仕事柄もあるだろうが、福島はじめ、被災地をよく訪れている。選挙区とは全く関係ないのに。
なぜバンザイしなかったのか。

「私は万歳できなかった。万歳することで、余計、国民との心の距離を生むのではないか。国民には、なぜ解散なのか分からない」。安倍の判断に疑問を呈したのだ。そしてさらに言う。
声を大にして言いたいのは被災地の復興。なぜ今、解散なのかと思っている人がいるなら、被災地の人はもっと思っているだろう」。

至極まともな感覚だと思う。

アベノミクスへの「不安」が党内でも露呈されているということなのだ。

その他の自民党の議員さんだって言っている。「アベノミクスというものは地方には浸透していない」と。

安倍は連呼する。経済成長、経済成長と。それが選挙の争点だと。

メッキの剥がれたアベノミクス。
未だに「アベノミックス」と呼ばれるしろもの。
政策に自分の名を冠して悦に入るということ。

”ミックス”はピザか、サンドウイッチでよろしい(笑)。

かつてアメリカのレーガンが打ち出した経済政策。レーガノミクス。エコノミクスのミクスに由来するもの。ミックスなら、ただの「混合物」でよろしいが、それじゃ安倍ちゃんも不本意じゃないかなって。

昨夜と言えば、あの長野の地震。緊急地震速報のけたたましい音で風呂から飛び出し・・・。やはり一夜明けると被害は大きい。

地震列島。そこにいることの実感。

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