2014年1月20日月曜日

名護と南相馬、そして民意

沖縄の名護市長選。普天間基地移設、辺野古埋め立てに反対する現職市長が勝った。
福島、南相馬市長選、脱原発を言う現職が勝った。

福島について言えば、郡山、いわき、福島、二本松と現職が敗れる連鎖に相馬市と南相馬市がその流れを断ち切った。

福島県の県紙を除いて、ほとんどのマスコミの関心は沖縄。たしかに、普天間基地問題は大きな政治課題であり、名護の民意が国にNOを突きつけたということで大きなニュースだろう。
でも、南相馬だって原発と言う“国策”を巡る大きなファクトであったはず。

名護の扱いはとてつもなく大きく、南相馬は、びっくりするくらい小さい。

共通して言えることは安倍政治に大きな困惑を与えたこと。

しかし、一市長の「反対」で、どれだけ国策を変えることが出来るのか。

そして、選挙で示された「民意」なるものをどうとらえるか。
どういう展開が今後予想されるかはともかく、基本的には国は「意に介さない」という姿勢であり続けるのだろう。

沖縄を語る資格を持っているかどうかは忸怩たるものあるが、名護で示されて民意をどうとらえるのか。

名護市はメインストリートであっても人影は少なく、明らかに経済、財政的には“疲弊”しているはず。

それに付け込んだ石破は「500億円の名護振興基金」を打ち出した。仲井真知事と安倍首相の話し合いでも、安倍は3,500億円の沖縄振興策を打ち出した。

沖縄は、今の沖縄では、カネは喉から手が出るくらいに欲しいもの。でも、沖縄県民は、名護市民の多くは、とりあえずそのカネを拒否した。
明治政府による琉球処分以来、脈々として続く沖縄人の心情、真情があったのだろう。

本土対沖縄。米軍基地の扱い。民主党政権が誕生し、鳩山が、その真意はいろいろ取り沙汰されるものの、県外移設を高らかに謳ったことが、混乱に拍車をかけた。

沖縄の米軍の司令官も言っていた。「基地の問題は、米国の問題というよりも日本の政治の問題なのだ」と。「居て欲しいと日本が言っているとも」。

沖縄は、今や、現実問題として基地経済に依存している。雇用の問題を中心に。
米軍基地を県外に移転させて、沖縄の地域経済を維持出来る方途は国は持ち合わせていない。

だから、沖縄には、名護で示されて民意と。もう一つの「隠れた民意」があるはず。

多分、安倍政権は、これからも様々な「圧力」を沖縄にかけ続けるだろう。

そして国民レベルでの大きな民意は、沖縄は海の向こうのことなのだろう。

だから、稲嶺当選で喜んでばかりはいられない。これからが問題なのだとも。

南相馬市、多分、これから国や東電から様々な圧力が掛けられるだろうカネの問題も含めて。

「お上に弓引くやつは可愛くない」。

原発事故以来、ずっとそうだったが、県は国に対して常に及び腰。南相馬の民意は県民全部の民意ではないとするだろう。
これまでの様々な交渉事でも、県は常に当該市町村の問題として「投げて」きたのだから。

人口数万人の一地方自治体の市長選。それが国政にどれほどまでの影響を与え、圧力となり得るのか。

そして二つの市とも「民意」は錯綜しているのだ。

名護市に「力」による混乱が起きないことを祈る。でも、あり得ない話ではない。米軍の戦車によって蹂躙された沖縄の地が、ダンプカーやブルドーザーによって蹂躙されることだってあり得る。

沖縄米軍基地と原発。

突きつけられている、手を打ってこなかった懸案。だからこそ、小さな、当事者である自治体“反乱”が持つ意味は大きい。

沖縄封じ込め、福島封じ込め。そんな構図をまたしても考える。

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