除染関係書類在中。A4版の封書が郡山市原子力災害総合対策課から届いた。
この4月、つまり、あれから3年以上経っての来年度に実施されるという我が家の周りの除染。
郡山市の除染は、町内会単位ではなく、字単位で(市役所の説明)で行われているという。今年度、50メートル先までは除染が行われていたが、地名が違うため、字が違うために次年度。4月以降、まだ春のうちなのか、夏になるのか秋になるのか・・・。
もうすでに「どうでもいいや」って言うのが正直な感想。最近は自宅まわりの線量を計ってはいないが、どう考えても0、以下の数字だろう。
説明会を今月31日にやるからご出席を。除染当日は必ず立ち会ってくれ。こまごま書類には書いてあり、同意書を提出しろと。
「お付き合いしましょう」っていうような投げやりな感情。
ネコの額ほどの庭は、3年間荒れ放題。時々生い茂る雑草は抜いてはいたものの、芝生はほったらかし。
だって、どうせ除染で掘り返されるんだからってことで。
家屋の洗浄をやるのかどうか、どうもはっきりしない。庭土を堀り返し、穴を掘ってそこに土や草の類を埋めるってこと。埋めるのが嫌なら、庭の脇に袋に詰め込んで置いておくということ。
庭木の剪定はするが伐採はしないとか。やはり説明会で聞いてみないと。枯れた芝生のあとはどうするのか。
除染を“経験”した知人によれば、砂利をひくとか、何とかという土を敷くとか。
ま、楽しみに(笑)待つとしましょうか。
旧警戒区域などの国の直轄除染と違い、郡山は市の事業。自治体の除染、最近トラブルが多いとか。
一番問題なのは、元請と下請けとのカネのやり取り。下請けに元請がカネを払わない。作業にあたった下請けは、除染した所帯に費用を請求するとうケース。
除染は、今や、「除染事業」となり、金儲けの仕事となっているということ。国の直轄でも手抜き除染が問題になっていたが。
除染に人を出して儲かっている派遣会社もある。
事務所の隣は、元は金融業のようなことをやっていた。ある時から除染業者に衣替え。毎日大勢の人が出入りしていた。夕方は日当を受け取りに来る人の大声。
「ここは手狭なんで、大きなビルに引っ越します」。そう言って出て行った様子。今はそこは空き部屋。儲かったんだな・・・。
市の案内文を見ると2015年度、2016年度にかかる地域もあるとか。
なんとも、「格好だけの除染」という気がしないでもないし。もちろん、我が家の辺のことだけど。
除染のある光景。それはきょうも見られた。大げさな言いかだが、「3・11」は今も常にそこにあるということか・・・。
今度の日曜日、伊達市の市長選がある。候補者は3人。焦点は「除染問題」。年間20ミリシーベルトか、5ミリか、1ミリか。それでの論争。
そこは現実問題としての「除染」がある。
1Fの汚染水。海側の井戸から、海まで40メートルのところで、これまでの最高値であるストロンチュウムなどβ線の放射性物質が1リットルあたり310万㏃検出されたという。
東電は「汲み上げの影響だ」と説明している。
事故現場では漏れ出す放射線、そこから90キロ離れたところでは除染。ブロックもコントロールもされていないのだけど・・・。
除染っていったいなんだろう。どう理解すればいいのか。福島の現状。
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