東京都知事選が告示された。10数人もの候補者が立ち、選挙戦が始まった。
今回の都知事選、なんとも言えない「みっともない」選挙戦であり、「わけのわからない」選挙戦になっているという印象。
ネット上ではその話題に話が集中し、あることないこと、「発信」が繰り返され、それを斜めよみしているだけでも辟易としてくるような。
そして週刊誌。なんでもかんでもスキャンダルを暴くことに一生懸命。“メディア”と称する現代の「化け物」が、都知事選を“醜悪”なものに仕立て上げているような。すでにして「うんざり」してくる。
どうしても腹立たしいことがある。
繰り返し言うが、東京は東京電力福島原子力発電所の電気のすべてを消費していたところだ。当然、最大の争点だと思う。消費者責任をいうべき選挙であるはずだ。
首都の電力を生産し続けてきた福島。その福島に起きた「悲劇」。それを真剣に、福島に向き合って論争しないという選挙戦。
連合東京という労働組合組織がある。その会長は東電労組の出身者。その連合東京は升添を支持するという。いわば自民党と組んで。
労働組合と言うのは労働者の味方だ。連合という組織も、基本的には社会党系だったはず。時代の変遷。総評と同じレベルで連合は語れないとわかってはいても。
東電の社員は、組合費を給料から天引きされ、その多くが組合員であり、その上部組織としての連合。
連合は多くの「労働者」の立場に立つべきなのに。労働者は自分たちの身を守ってくれる“砦”として、組合費を払っている。
原発事故は多くの労働者の職を奪った。東電の組合員である社員は、事故現場で過酷な作業にあたっている。あたっているはず。作業員という協力会社の人も。
同じ構内労働者を守るのが労組の使命。原発事故現場の、あの日以来の過酷な作業にあたっている人達に対して、労組はどういう対応をしてきたのか。
会社側とどう対峙してきたのか。
東電と言う会社は、とにかく自己保身に走っている。政府は金を出してそれを支援している。そして、その会社の労働組合。死語かもしれないが「御用組合」。
労働者の「味方」であるよりは会社の「味方」、しいて言えば、政府自民党と同調すらはかる。
「フクイチ」で働く東電社員はどう思っているのだろうか。
過酷な環境の中で働く東電社員や協力会社の社員。彼らを守るのが労働組合の第一義的な使命のはずなのに。都知事選にうつつを抜かしてる場合じゃないはず。
自民党の内部調査では、升添が大勝するという予想、予測あり。政党の調査はそれなりの正確性がある。だから「勝ち馬に乗ろう」ということか。
それが労組にとって何の理や,利ありや。
久しぶりに放映されているNHKのローカル番組、被災地からの声。きょうは「帰れない」南相馬の人たちの声だ。
福島の被災者支援。それを言っても東京では何の票にもならないのだろう・・・。
だんだん冷めてくる。都知事選に対しての思い。
2014年1月23日木曜日
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