そもそも誰が名付け親なのか知らないけれど、いつの間にやら、猫も杓子も「アベノミクス」。昼夜を問わずアベノミクス。それを揶揄する「アベノミス」だの「アベコベミクス」なるものも登場。
経済・財政・金融の三つの政策を「ミックス」させたという造語なんだけど。
やたらカタカナ語を珍重する今どきの日本人。日本を取り戻そうと声高にいうのに、用語はカタカナ語。しかもアメリカのレーガのミクスをもじった“外来語。日本語はどこに行っちゃうんだろうね。
安倍の名前を冠した経済政策は、歴史に、後世に名を残す・・・。
本来、日銀と政府は「独立不可侵」の関係にあるものだったはず。日銀の金融政策は独自に行われていたはず。ある銀行や証券会社が“倒産”しかかって、日銀特融を、ということになっても、それを政府が要請することは躊躇していたものだが。
安倍と日銀の黒田総裁との、「斯くも見事な蜜月関係」。
やってくれましたね。この参院選の最中、決定的とも思えるほどの安倍自民党支援。
「景気回復宣言」。
早速街頭演説で安倍は取り上げる。「アベノミクス」で景気は回復しているのであります、と。2年半ぶりに使われた回復という言葉。私たちは自信をもってアベノミクスを推進してまいります、と。
今日の株価はちと上がっているようだ。株なんて一切持っていないボクには直接は無関係ですが。
♪踊る阿呆に、見る阿呆、同じアホなら踊りゃなや損ソン♪。阿波踊りの一節が口をついて出る。
昔、選挙は「お祭り騒ぎ」とよく言われた。もうそんなことは言っていられない時代だけど。
世間は夏祭りの季節。郡山にももうすぐ夏祭りが来る。「うねめ祭り」という。
踊り流しという、いわば盆踊り。その踊り流しの曲。作詞は郡山の文化をになっていた内海久二さん。
♪おめさんも見てねで、まざんねかい♪。皆さん、見ているだけでなく一緒にまざって踊りましょうよ、てこと。
アベノミクスに酔って踊る人たちみたいに交ざれ、交ざれと呼び掛けているわけではなかろうが。
そうだ、この歌は選挙にまざれってことなんだ、きっと。
なんか、皆“冷静な判断”を欠いているようにも思える。
政権とメディアもどこか「蜜月関係」に映る。一部を除いて。安倍のご機嫌を伺うようなメディア。アベノミクス礼賛記事がどうしても目立つ。
それをアベノミクスのせいだとは言わないけど、昨日も電話があった。「うちの会社倒産寸前だよ」と。もちろん福島県。
「原発」を知らないテレビ屋の一部。どうも論調は再稼働を援護射撃の態。
新潟県知事をスタジオに招く。聞くのではない、議論を吹っ掛ける。そして、その無知は暴走する。
「新潟県は、たしか、東北電力でしたよね。東電の要請を“拒否”している以上、女川原発の電気をもらっているのはおかしくないじゃないですか」だと。
泉田さん、あまりのばかばかしさに、それでも耐えながら説明。
新潟には火力だってある。電気に「色」はない。新潟県の電気が「女川原発の電気」と決めつけるその無知さ加減。
他県の知事の例を挙げ「再稼働」に、どうもイエスと言わせたいような。
安倍を擁護したいあまり、無知さゆえに、かえって“墓穴”を掘ったような。
夏は踊りの季節。被災地では伝承されてきた踊りを、再起の「願い」にしようとしている・・・。