台風27号の行方が気になる。大型で強い台風、進路予想は難しいとも。
26号で被災した大島のことも気になる。気にしてどうなるってことじゃないけど。土砂崩れが、土石流が。避難しない町民も多いとか。
原発事故直後、避難を断った住民がいた。「足腰が不自由だ。避難所に行って皆に迷惑かけたくない」と。高齢化社会の一つの断面。
1F構内の汚染水問題。またも堰に水が溢れ、排出、流出ということになる予感。
27号に備えてどんな対策が打たれているのか。様子は、詳細はわからない。見えない。
わからない、見えないという事は人を不安と恐怖に陥らせる。被災地の人多くが体験済みのこと。
進路が変わろうとも、また1Fに雨は大量に降るのだろう。地下水と降ってくる雨と。一日400トンと言われる“汚染水”。雨では倍になるってことだと思うけど。
タンクへの移送も悪天候ではままならないこと必定。
台風はまだまだ来るという異常気象。タンクの容量はやがて、満杯になる。たぶん東電の敷地内では収容出来なくなるだろう。
東電も政府も規制委もわかっているはず。増設しか方法は無い。それにはきっと人が足りない。阿武隈山系から流れてくる地下水のルートを変えることが出来るのかどうか。
コントロールされている、政府が前面に出てオールジャパンで取り組む。そうなら、土木工学の専門家や業者を大量に投入すればいいのに。
前面に出ると言ったのに、やはり東電任せの感あり。
汚染水を収容したタンクは林立している。一昨年の光景をちょっと思いだしてくらないかな。
爆発で構内には多くの瓦礫が散乱し、しかもその瓦礫は相当程度「汚染」されていた。作業員も手を出せないぐらいの線量のものが。
放水作業を一番困難にさせていたのも瓦礫。
それらは今、どれくらいが片付けられ、作業員の環境はどれだけかわったのだろうか。「視察」は「水」だ。瓦礫に目は行かないのか。
取り除かれた「汚染瓦礫」はどこにあるのだろう。もちろん1F構内だけど。
「地面を掘って、土で覆って保管してる」。東電はそう説明するけれど。かなりの濃度のものもあるはず。地中に埋めてあるというだけではなんとも心もとない。そこに地下水がしみこまないという保証は無い。
爆発後に発生した高線量の瓦礫の数々。あの放置されたままだった車や機材。どう始末がつけられたのか。
汚染水に目が行って、それしか問題点が無いような情報の数々。
まさに落とし穴じゃないかな。構内の瓦礫。
除染で出た廃棄物。仮置き場を経て中間貯蔵施設へとの予定。中間貯蔵施設の「青写真」は示される。完全密閉の。それでも地元には危惧がある。
それよりもはるかに高い濃度の廃棄物というか瓦礫というか、それは単に土の穴に埋められているといった様子。除染で出た“廃棄物”の線量とはきっと桁違いのもののはずなのに。
本音を言えば、東電ももうお手上げ状態なんじゃないかな。
まだ「高濃度汚染の瓦礫」は構内に放置されたままなのかもしれない。構内は今だ“藪の中”なのだ。
高濃度廃棄物とは使用済み核燃料のことを指す。そんな“定義”は百も承知の上での疑問。
汚染瓦礫が“保管”されているところにも雨は降る・・・。
2013年10月23日水曜日
“チェルノブイリ”異聞
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