2013年10月7日月曜日

消費税引き上げを5割以上が「評価」している

消費税8%に引き上げ。それをめぐるマスコミの世論調査が出揃った。
大方の傾向。50%以上がそれを「評価する」と答えている。数字としては。

その分析や解説はあまり見かけられない。評価と支持とはどう違うのか、賛成ということなのかも含めて。

半数以上が「評価」。その結果は“事実”としてついて回る。過半数の評価、流れは止められまい。

なぜ「評価」するのか。調査への判断は、端的に言えばマスコミの報道によって決まる。
一見、賛否両論を伝えているようでも、引き上げ効果のマインドをうまく“刷り込ませて”いたような。

報道の仕方、それをもとに各人が下す判断、その結果は国民の意思。今に始まった連鎖の構図ではないけれど。

世論調査を解説記事にしよう。数字を伝えるだけでなく、それをどう読み解くか、どう理解すればいいのかも含めて。

併せて行われる関連した調査の結果の読み解き方も。
消費増税が景気を回復させ、賃金アップに貢献すると思っているのかどうかも含めて。更に進めて、経済成長ってやつをどれくらい理解し、必要だと思っているかどうかも含めて。

8%は評価するが10%は60%以上の人が反対っていう根拠はなにか。
内閣支持率との関係は。
社会保障の安定に役立つと思っている人は39%なのになんで「評価」なのだとも。

雇用や賃金の増加につながると思うと答えた人は21%しかいないのに・・・。

かたや復興法人税の1年間前倒しで廃止という問題。
賛成は30%弱、反対は50~60%。東北地方では反対がもっと上回る。

数字をどう言葉や文章にして伝えるか。数字の羅列だけではわからないことが多すぎる。ちゃんとした文章の記事にするのが世論調査報道じゃないかなと。

数字はさまざまを物語る。しかし数字が全てではない。

空間線量から汚染水の放射線量の報道にしてもそうだ。

「高い数値」として、数字を上げられてもその意味を伝えていないと報道にはならない。

数字の事実と、実際の事実とは違う。数字が語れるもの、数字では語れないもの。

世論調査の伝え方もそろそろ新しい機軸を打ち出してくれないかなとも。

国民の50%以上が「評価」という数字の事実だけが残されることに違和感ありと。

それは国民の意識とも大いに連関してくることなのだから。

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