2013年10月26日土曜日

1F、4号機の燃料棒取り出しが始まるという

未明の地震。寝入りばなの地震。起きて、やはりテレビを見る。震源地はどこだ。津波は・・・。

原発がどうしても気になる。過敏症ではないのだけど。4号機が気になるのだ。
大雨の汚染水よりも。

東電の「ふくいちライブカメラ」は4号機を望める場所に据え付けられている。
林立するクレーンを毎日見ている。

一昨年、原発爆発事故の時、4号機も爆発した。しかし、ちょっとした”偶然“で燃料棒は、格納庫にあって、損傷を免れた。もし、あの時4号機も他の号機のようにメルトダウンしていれば・・・。

菅が血相を変えて東電に乗り込み、怒鳴りつけ、「東北は終わりだ」と言ったのは、東北はおろか東京や関東一円まで大量に汚染され、人が住めなくなっていたからだ。斑目あたりがご進講したのだろう。その危険性を。

4号機にある核燃料棒はいちばん「量」が多いのだ。

来月8日に燃料棒の取り出しが始まるという。工程表の前倒しだと。クレーンで一本一本燃料棒を吊り上げ、キャスクという容器に入れるという作業。何の「覆い」もない中で。キャスクを水中に入れ、そこで”移動“させるということなのか。白日に曝した中で吊り上げるのか。

作業内容は8日までに明らかにされるのだろうか。

汚染水問題が解決していない中、その他の収束作業が進捗していない中、なんで4号機の作業を急ぐのか。
一日でも早くやりたい、一番”危険“なところだからだ。他の号機の燃料は溶けている。ここのは溶けていない。

もし、何かがあれば・・・。もしかしたら何かが起きる“兆行”があるのかもしれない。決して収束作業が順調に進行しているからの前倒しではない。そう思う。

4号機の危険性。現場にいる作業員の、前からいる熟練の作業員は、そのことを知っているはず。しかし、それをあからさまには言わない。いや、言えない。

東電本社も言わない。

クレーンの操作は手作業なのだ。一瞬の油断も許されない。極度の緊張を強いられる作業。

11月8日以降、もしカメラがそのまま据え付けられているのなら、カメラに釘づけだ。

燃料棒全体を収めたキャスクはどこに置かれるのだろう・・・。

毎日行われている東電の会見では、そのことは話題になっていると思うのだが。

汚染水どころの騒ぎじゃないんだぜ。

監視カメラどころじゃない。テレビは完全中継もんだぜ。許可されるかどうかはわからないが。
除染、イコール帰還。そんな状況ではなくなるはず。

一昨年、アメリカが80キロ圏内退避を言ったのは、4号機の爆発映像を見たからだと思う。燃料棒が無事だとわかって退避命令を解除したのだとも。

素人が危険を煽っているのではない。素人でもわかる危惧なのだ。

原発構内の様子は全くと言っていいほどわからない。一時投入された無人ロボットはその後どうなったんだい。まだ“活躍”しているのかな。

能天気なテレビはこぞって無人自動車の開発を技術の粋だともてはやしている。
ニュースの話題は特定秘密保護法のこと。とんでもない法律。原発のことも秘密の対象になるはず。

「原発」の現状から目をそむけさせようとでもしているのか。

当事者も語れない、語らない原発にしようとするのか。
安倍の思うがままにこの国は動いているような“恐怖”。

正確無比な無人クレーンなんて開発されているのか。いない。無人戦闘機は、もちろん人が遠隔操作しているのだろうが、無差別に人を殺す。

燃料棒取り出しに失敗すればこの国はどうなる。

もし工程前倒しに嬉々としている人がいるとすれば大間違いだ。嬉々じゃない危機なんだ。

やらねばならないことだが、やって欲しいようなやめて欲しいような。
でもやるっきゃない現状。

長々書くのはやめた。一言だけ。「あなたはそれでも原発を選びますか」ということだけ。

権力に不都合なことは「法律」を盾に封じ込まれるような国になること。そんな国を望みますか。ということ。

“チェルノブイリ”異聞

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