2014年3月30日日曜日

強い国とは弱い者いじめの国のような

小さいころ親に言われ、小学校の頃は先生に言われた。
「よわいものいじめをしてはいけません」と。それはつまり「道徳」の一つだった。

一人の王様と、その王様に追随している家来たちは、ひたすら「強い国」になることを目指している。強い国とは経済成長だと思っている。

文部科学省の調査結果だったか。高収入家庭の子女は勉強がよく出来て、いい学校への進学率も高い。低収入家庭の子供は進学率は低いし、あまりいい学校に、偏差値の高い学校には入れない。お金持ちの家の子は「いつやるの、今でしょ!」のような学習塾に通え、東大に行ける。カネのない家庭ではそうはいかない。そんな“傾向”だとか。金持ちの子が東大に行って、高級官僚になる。カネのありがたみを知っているから、金持ちのための施策を考える。

ま、下衆の勘ぐりと言われてしまえばそれまでだけど。

カネの無い家の子はどうやって学習能力を高めるか。読書だという。
別の調査結果では大学生の約4割が、この一年間に一冊も本を読んでいないという。

高度経済成長。それがもたらしたのは、大量生産、大量消費。強い国を目指す王様はその理論を忠実に実行しようとしている。

消費拡大、消費拡大が合言葉だ。

「3・11」で経験したことの一つが、その生産者と消費者の問題。風評被害なるものともあいまって。
言われた事の典型。「福島の生産者は、放射能の入った食品を作り、消費者に健康被害を与えている」と言ったような。
電力の生産地福島。消費地首都圏。

生産と消費と言う言葉が、“分断線”のようにも聞こえ、もう聞き飽きたって感じかな。

消費拡大、それはつまり使い捨て文化の醸成。まだ使える物を買い替えろ。エコカー。その「エコ」ってエコロジーのエコの筈がいつの間にかエコノミーのエコになったような。思いついた一例だけど。

きのう書いたスマホの件、ipadカバーの件。まだ十分使えるものなのに「古い型」とされ、それは片隅に追いやられているという感。

インターネットが出来るってことでスマホなるものを買った。今は二台目。もうその後に新機種が多数登場している。そんない容易に買い替えられないよ。
スマホと手に入れたら、すぐipadが登場してきた。スマホを持つ必要性が薄れた。そのipadとてすぐに新機種、新機種。そりゃ儲かるわけだよな。古いものは時代遅れにされちゃうんだから。
デジタル機器の華々しい使い捨て・・・。

あれだけテレビで広告打たれりゃね・・・。

そして明後日からの消費税増税。増税対策の名のもとに買いだめ、買占め。買え、買え、買え。今ならお得の商法。皆、それに踊らされ。気がつきゃ酒もたばこも切手も“値上げ”。あらゆる運賃も。
片や無駄な公共事業のオンパレード。

3%。たかが3%、されど3%だ。低所得者には大きい負担だ。低所得者が日本経済を支えるってことなのかい。屁理屈だけど。

あらためて思う、冨者はより富み、貧者はより貧しくなるの感。

来月以降、消費の衰退が予測されるという。買い控えが起きると言う。きっとまた、「買え、買え、買え」の新商品が登場してくるんだろうな。

“どんどん進む世の中にはついていけず、困ったと言って死ぬわけにもいかず”。
90歳と95歳の老夫婦の言葉が染みるよな・・・。

弱い者いじめっていけないことだと思うんだけどな。昔人は。勝ち組、負け組って色分けもまた世の中通用してるんだろうな・・・。

“チェルノブイリ”異聞

  ロシアがウクライナに侵攻し、またも多くの市民、日常が奪われて行く。 ウクライナという言葉、キエフという言葉、チェルノブイリ・・・。 そう、あの最大の原発事故を起こした地名の幾つか。 「チェルノブイリ原発事故」。1986年4月26日。 ウクライナの北部にあるその...