2014年3月7日金曜日

消費税増税、”狂騒曲“、そして”悲鳴“

とにかく、あと少し、4月1日からは消費税が上がる。5%が8%に。
それが日本経済にどんな影響を与えるのか。アベノミクスなるものに影響をあたえるのか。安倍政治が、安倍のいう経済成長、持続可能な成長にどんな影響が出るのか。安倍政権の“低落”の端緒になるのか、ならないのか。

もちろん消費税引き上げは民主党政権でも俎上に上っていた。どの政権でもよかったのだ。財務省は。

消費税論議をしている人達は、それが上がろうと上がるまいと、自分たちの生活には影響が無い人たちだ。与野党とわず国会議員。

それを問題視するマスコミ。3%上がっても生活に影響は無い高給取り。

「3・11」と消費税。今、テレビは、特にCMは、あの事がなかったかのように、消費税増税前にと銘打って、それはまるで「3・11以前」、いやバブルの絶頂期のように、高額商品の売り付けに必死のようだ。
高級住宅、高級自動車、さまざまな電化製品。「電気のこと」なんてまるでなかったかのよう。

ワイドショーと言うか情報番組というのか、「賢い消費者」として、増税をいかにくぐりぬけるかの“秘法”伝授をしてみたり。
買占め、買いだめの勧めみたいなことを連発したり。
3月31日、駅の定期券売り場にはきっと長い列が出来るのだろう。かつても見た光景。
買占め、買いだめは、3・11直後を思わせ、この前の豪雪時を思わせ、オイルショック時の狂乱ぶりが思い起こされる。

買占め、買いだめ。結果はその多くを無駄にする。必要以上に買い込むから。3%の増税をしばし逃れるための愚行。それは空気でありムードなのだ。

「節約、倹約」なんていう”美徳“は目先の損得勘定の中で、その精神の欠片も消される。

明らかに便乗値上げなることが横行している。自販機は10円の値上げ、その分いくらか増量なんて言って。
鉄道の切符もそうだ。現金だと120円区間が一挙に130円。3%を超えているが。券売機で1円玉ジャラジャラってわけにもいかないのは百も承知だが。

低減税率なんて“構想”もふっとんだ。生活必需品には掛けないという政策。

消費税増税のおかげで「儲かってたまらない」ってところもある。自動車会社は軒並み多額のベア。組合の要求丸のみ。
経営危機が言われていた家電会社。リストラしたのも束の間、新規採用500人。

もしろん、それらの会社が消費税分を正しく申告するだろうという前提だが。

どう考えても年金生活者の負担は大きい。

消費が拡大されて成長は上向きと言われているが、数か月後はどうなるんだろう。

昔懐かしい様な「地方消費税、地方料理飲食税」。税、サ込でなんぼという料金体系・・・。

被災地では悲鳴すらあがる。仮設に暮らす人は家を建て直すことが難しいと。
消費税が資材価格に転嫁され、資材の調達をより困難にする。
“復興”の足かせになると首長は嘆く。

国が無駄使いを止め、まともな財政支出を励行するか。きっとしないだろう。
“税金の無駄使い”、後を絶たないだろう。まともな国の財政が果たされているなら、「お国のため」に3%の引き上げも享受しよう。でも、それは前縁ながら期待薄。

あらさがしのようだが、スーパーのレジはじめ、あらゆる場所での経理。3%アップのためのソフト改修や、計算システムの構築費用はどうなっているのだろう。多分、「改修業者」は儲かるであろうと言う貧乏人の勘繰り。

賠償金も何も無い被災者の暮らしは厳しい。
「味噌と塩舐めて生きろってことだな」。そんな仮設の人の話が耳に染みる。

なんだべな・・・そんな長嘆息しかすべがないような。わかりきっていたけど目の前に迫った大きな出来事。

「なんなってお上のやることはな・・・」。またも諦めが支配する世相。
テレビCMを見るのが恐怖になるこの頃。

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