2011年6月17日金曜日

存在の耐えられない軽さ

本当に見たくないのだよ。君の顔が。菅直人クン。

再生可能エネルギー促進法制定を求める集会で菅直人は上機嫌だった。
テレビで見たその顔。何の屈託も悩みもなく、意気に燃える青年のように。

「国会には菅の顔をもう見たくないという人が結構います。沢山いる。本当に見たくないなら、それならこの法案を通したほうがいい。その作戦で行きます。この法案を通さなくては政治家の責任を果たしたことにはならない」。

あの顔はなんだい。破顔一笑どころではない、破顔大笑。笑っている場合かよ。

バカヤロー!!

ソフトバンクの孫正義。菅をおだてる。「菅さんは土俵際ですごく粘っている。あと10年やってもらいたい」。

バカヤロー。

国会で審議も始まっていない法案の成否に言及して呵呵大笑。見事な笑顔でしたよ。原稿も見ずに自分の言葉で。
アジテーターの面目躍如。まさに活動家菅直人。素晴らしい。

往年の菅直人復活。ヤジを飛ばし、なんでもかんでも食ってかかり、権力を罵倒し続けてきた。そう、アナタは所詮、そういう立場の人。目立つことだけが好きな人。悲しい性(さが)の持ち主。

笑っている場合じゃない。

あなたが居なくても政治は動く。いや、居ない方が動く。孫正義が居なくても電話は売れる。100億円を寄付したことと菅をおだてることとは違う。

金持ちになった寵児と昔の寵児の奇妙なマッチング。

再生可能エネルギー促進。誰も異論はありません。ぜひやりましょう。しかし、そのためには多分かなりのコストと時間軸が必要。すぐに出来ることじゃない。

数年後、数十年後の日本を、今、この危機にあっても考えることは大事なこと。この国を亡くしてしまわないためにも。

でもね、菅さんよ。今、あなたがやらなければいけないことは、今日の被災地、あすの避難民の生活をどうするかってことでしょ。笑ってる場合じゃないんです。

福島県の酪農家が自殺した。宮城県では家を流された老夫婦が心中した。
災害による、原発事故による自死者はもっと出るでしょう。「死」を選択せざるを得ない人たちはもっともっと出てくるのです。それだけ追い詰められているのです。

行為は「自死」であっても。その人たちの「弱さ」であっても、それは政府による不作意の”殺人”なのです。

「思いあがり」としか思えない。俺なら出来るって。やるべきことがあるって。たしかに自負はあるでしょう。ろくな政治家はいません。しかし、たかが政治、されど政治なんです。政治が動かなくては前に進めないのです。

悔しい気持ちはわかるけど、お辞めなさい。

だいたい、国会議員たるものが、国会ではもう顔も見たくないって言われて、本人もそれを自覚してる。それが国会の外でわめいている。辞めないって。国会議員は国会の”意思”に従うべきなんです。

己の立場をわきまえていない。その存在の耐えられない軽さ。

もっとも、この言葉はすべての国会議員に当てはまるかも。

菅を辞めさせてそのあと誰がいる。誰もいないじゃないか。そんな専門家の議論はいりません。やめることで何かが動くのなら、前にすすむのなら、潔く辞める。

もうこれ以上「閉塞感」の中に身を置くことには耐えられないのです。

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