2011年6月13日月曜日

なぜか引越しのトラックが

放射能を満喫しながら街を歩いていると、車を走らせていると、最近やたらと目に付くのが「引越し屋さん」のトラック。住宅街。戸建やマンションで。

例えば転勤時期などでは見かける光景だったのですが。なんでこの時期・・。
その家が壊れているわけでもないのに。

どうやら「放射能」を恐れての移転のようです。家中で。なんとも言えませんな。どうやら校庭の汚染表土問題以来、郡山も「汚染地域」とされてしまった。

複雑な心境です。

とにかく郡山からも県外移住というか避難というか、他地域へ出て行く人が増えています。妻子だけの避難はもちろん。郡山の人口は確実に減っています。実質人口。住民票まで移した人もいるというし。

最近のはやりコトバになったホットスポット。郡山にもそう言われるところが点在しています。そのホットスポットに居を構え、で~~んと笑いながら暮らしている人もいるし。ホットスポットでウオーキングしていたり。犬の散歩をしている人もいたり。様々です。

きのう郡山農学校主催で放射能と土壌汚染の講習会がありました。満員でした。皆真剣。質問続出。

表土の剥離は有効。菜種植えるのは効果的。井戸水は問題無し。湧き水は要注意。セシュウム薄めるには。田んぼの水は一回かくはんして上にセシュウムが浮いてくるはずなのでそれを捨てて新たな水を入れればとか。どうやって水の入れ替えやるのか。それは答え無しだったけど。

野菜農家のおばちゃん。「畑にひまわり植えました。その周りの野菜、息子に線量計で計ってもらったら1,3ミリシーベルトだった。食べても大丈夫ですよね。大丈夫ですよね」。念をおすように。先生、大丈夫だとは答えられない。計るのはいいことですよとしか。誰かに大丈夫と言ってもらいたのがおばちゃんの心理。

だれも正解をもたない郡山の放射能汚染。「正しく怖がっていきたいと思います」。農学校代表の謝辞。

別の引越しも盛んです。避難所から仮設への。とりあえずの「自立」です。避難所暮らしだったとはいえ、なんだかんだと荷物はたまっているようです。もちろん引越し屋のトラックなんて頼めない。自分たちでコツコツと。

仮設周辺で日常の買い物が出来る”スポット”を教えてあげてきました。「犬と一緒に住める」。嬉しそうにしていましたが、「新生活」にはちと不安げ。
エアコンは付いているけど使わないと。窓を開け放っていました。ほとんどの家で。窓の外にはゴーヤを使ったグリーンカーテンの準備がされていました。

これまたなんだか皮相的な光景に見えてしまいましたが。

“チェルノブイリ”異聞

  ロシアがウクライナに侵攻し、またも多くの市民、日常が奪われて行く。 ウクライナという言葉、キエフという言葉、チェルノブイリ・・・。 そう、あの最大の原発事故を起こした地名の幾つか。 「チェルノブイリ原発事故」。1986年4月26日。 ウクライナの北部にあるその...