2011年6月4日土曜日

これも一つの”悲劇”なのだ

原発事故の後の人災。とどまるところを知りません。毎日のように新たな悲劇が生まれています。

原発に近い双葉町。町そのものが大半埼玉県の加須市に避難しています。その避難民の一人に変な奴がいて、児童買春・児童ポルノ禁止法違反で逮捕されました。先月下旬のこと。犯行は3月下旬。

井戸川町長がある決断をしました。町に直接寄せられた義捐金を辞退すると。
避難先の高校で町民に説明。町民からは辞退に反対の声があがったという。
当然です。金がないと大変なんです。避難民は。

事件発覚後の町には苦情のメールが多数寄せられたという。「役場ごと埼玉から出ていけ」と。それを受けての町長の「けじめ」だとか。

「乱暴だったとは思うが、町は行くところが無く、埼玉にお世話になっている立場。お金のことより、埼玉県との結びつきや、埼玉県民の心情面を大事にしたいと思った。町民全体で規律を守らねばならない」と話しているという。

町長、まさに苦渋の決断だったのでしょう。流浪の民はその寄留地にここまで気を使い、小さくなって生きていかなくてはならないのか。不条理です。遠慮することはない。大手をふって堂々とお世話になりなさい。なんたって電気を供給してきてあげたのだから。

苦情のメールを寄せたのが本当に埼玉県民だったのか。確証はもちろん無いけど2チャンネラーのような、匿名で何でも汚い、えげつない言葉を発することを喜びとしている人種の為せることかも。

正直もんの町長は真に受けた。もし埼玉県民が書いたメールなら、その県民は日本から出ていけ。

人のあるところ何処にでも不心得もの、犯罪者はいる。一人の犯罪者のために全町民が“犠牲”を強いられる。「けじめ」を背負わされる。不合理です。町長を責めららません。今の地で町民とともに生き抜いていかなくてはならない、町民を束ねていかねばならない使命感が嵩じたものと。

悲劇の連鎖です。この類の話はこれからもっと出てくるでしょう。

一人の犯罪者と複数の罵倒メールを送った人達と。数人の行為が、犠牲者の町民を苦しめる。町の結束にひびを入れる。やるせない思いでいっぱい。

からから亭村の村長として亭主は言いたい。

「人心を騒乱させ、虚言、妄言で世を惑わした罪は大きい。罪人とも言うべき宰相を生み出した国会議員全員、歳費を返上しろ」と。

町長の言ったことはいわば教育現場でもよくある「全体責任」の論理。ならば国会議員にそれを問うてもいささかも誤りなしと。

“チェルノブイリ”異聞

  ロシアがウクライナに侵攻し、またも多くの市民、日常が奪われて行く。 ウクライナという言葉、キエフという言葉、チェルノブイリ・・・。 そう、あの最大の原発事故を起こした地名の幾つか。 「チェルノブイリ原発事故」。1986年4月26日。 ウクライナの北部にあるその...