2012年5月6日日曜日

東京と地方と・・・

ゴールデンウイークもきょうで終わり。メディア恒例の「人出物語」もおしまいで。
高速も新幹線もラッシュ、ラッシュの話題。故郷へのお土産を積みこんでだの、故郷へのなんたらだの・・・。そしてきょうは故郷からの土産を積んで・・・。ちゃんと持って帰りなさいよ。

いつも思うのです。ゴールデンウイーク、盆、暮のユーターンだのなんだのの東京脱出行。

3・11以降特に言われた東京と被災地の温度差の話し。東京から福島に向けられる眼。

東京人っていったい誰なんだい。

1千万人以上が住む東京。周辺含めて。都会人というのか。消費者というのか。
江戸っ子という呼称があります。親子3代江戸に、東京に住んでいて初めて呼ばれるようになる江戸っ子。

もともと東京に住んでいる人ってどのくらいなのか。亭主は40年余りの東京人だったけど。居住者だったけど。一応東京が故郷ってことになると思うけど。

あの車や新幹線のラッシュ、渋滞を見ているとつくづく思うのです。東京人の大半は地方の人だと。

そうなのだ。東京とは地方の人間の「集合体」なのだと。

たまたま東京の学校に行って、たまたま東京で就職して、たまたま東京で結婚して、そこに住みついてしまって・・。そして出来あがった「東京人」。

いつしか東京目線になって、中央目線になって・・・。そんな人も多いのではないかと。東京という空気に染まってしまっただけなんじゃないかと。

東京という日本の首都を作ったのも。もとをただせば西の方の維新の人達。西郷さん、坂本さん、大久保さん、その他もろもろの尊王攘夷派。

徳川200年の時代からずっと東京にいた人ってどれくらいいるのかって。

誰かが言っていた。江戸時代200年、経済成長率はゼロだったと。人口の増減もプラス、マイナス、ゼロだったと。東京というところが誕生してから、経済成長がどうだの、人口集中がどうだのと。

東京に住む多くの人は地方出身者です。そのまた多くが東北出身者であるはず。

メディア関係者だって「田舎もん」が多いはず。なのになんで。いわゆる「東京目線」というものになってしまうのか・・・。

中央政府って言うけれど、国会議員だってその90%以上は地方出身、選出でしょ。それが永田町に何年かいるだけで、中央の、東京の目線の人になってしまうのか。
官僚だって然りだぜ。

長々と続く車の列を見ていると思ってしまう。「歴史」を考えなさいよ。そこから学びなさいよと。

隔てるものは何も無いはずなのに、なぜに出来るかこころの隔たり・・・。

この「連休」で、被災3県の“ふるさと”に帰った人達。東京のきらびやかな生活の戻っても、時々思い出してよね。

“チェルノブイリ”異聞

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