2012年5月18日金曜日

「伝言ゲーム」

ばかばかしくて悲しいけれど、これは今年の「流行語大賞」になるかも。

「伝言ゲーム」。国会事故調での海江田の発言。政治家になる前は経済アナリストとか言って、それないの見識を披露されていたお方。よりにもよって、あの官邸内の混乱ぶりを当事者の一人がゲームに例えるなんて。嗤うしかないですな。

伝言ゲーム。子供のころよくやりましたよね。たしか小学校の授業の一環としてもあったような。子供10人くらいが並んで、最初の子が隣の子の耳元で、それこそ今はやりのツイッターのような140語位の言葉を伝える。それを聞いた子はその隣の子へ・・・。最後になるとまったく正反対な意味になってしまっている・・・。そんな具合の言葉遊び。

海江田の言う伝言ゲームってのはどういうものだったのか。最初に耳打ちしたのが誰で、最後にそれを受け取った人が何と捉え、それをどうしたのか。

報道で見聞きする限り、それは雰囲気を言ったもので内容は誰も、やりとりは誰も追及していない様子。

どうも東電が原発から撤退する、しないの論議の事のようだけど。「伝言ゲーム」という、その一言が示す当時の政府の関係者全員の余りにもお粗末さ。

語るに落ちたってことじゃないのでしょうか。

国会の事故調。先の勝俣弁明といい、海江田といい、すべからく自己弁護、言い訳、言葉だけの「申し訳ない」。

この事故原因や対応の問題について調査検証するということに限って言えば、もうこれしかないでしょう。事故調に権威を持たせ、証人喚問のような偽証罪ってペナルティーもありという前提で、関係者全員を並べて話をさせること。雁首並べて・・・ってやり方しか。

公開の場で、言った言わない含め、菅、海江田、枝野、保安院幹部、そして東電の勝俣はじめ社長や役員達。
F1の吉田所長、その後体調は、病状はどうなのだろう。許されるなら吉田所長にも加わってもらいたいのですが。
追及する委員の方も、一言一句聞きもらさず“疑点”を納得出来るまで糺すということしかないんじゃないかと。

だれそれの進退なんてどうでもいいこと。知りたいのは何があって事実はどうで真実は何だったのかということ。

この「伝言ゲーム」に終始していたという官邸界隈。流言飛語が飛び交うネット社会よりももっと性質が悪かったんじゃないかなと。

“チェルノブイリ”異聞

  ロシアがウクライナに侵攻し、またも多くの市民、日常が奪われて行く。 ウクライナという言葉、キエフという言葉、チェルノブイリ・・・。 そう、あの最大の原発事故を起こした地名の幾つか。 「チェルノブイリ原発事故」。1986年4月26日。 ウクライナの北部にあるその...