2012年5月27日日曜日

その光景には、やはり“息をのむ”

きのう報道陣に公開された原発4号機の映像。現状。その惨状には“息をのむ”としか言えないような。

折れ曲がった鉄骨などの外観は見てきたが、内部も酷い。毎日、多くの作業員が瓦礫の撤去含めて作業しているようだが、素人目で見れば、中にある核燃料がどうなるんだろうという不安はやはりぬぐいきれない。

たしかに今は「安定」が保たれていることは間違いないだろうが・・・。

燃料プールの耐震補強がちゃんとされている。視察した細野大臣は「保障」したけれど。肉眼で見て確認出来と言っても、例えば家を外観から見ただけで、基礎や耐震構造なんかわからない。

東電が「大丈夫です」といい、肉眼で外形見ての話しにしか過ぎないというのがテレビ映像を見ての感想。

もし、また、去年のような地震が来たり、津波が来たら・・・。やはりぞっとする。

一年以上経っての「公開」。それを許可した東電や政府の意図は何か。真面目な「情報公開」ととるべきか。あの映像見たら、福島県民はあらためて恐怖感を覚える。
再稼働を言われている大飯原発、福井県の人はどう見たのだろう。反原発、嫌原発に拍車がかかると思うのだけれど。

地震来た時の4号機の“不安”。水位が気になる1号機。

細野大臣の労苦は多とするものの、政治家が保証するって言ったって誰も納得しないだろう。
専門家が(それもまともであるという前提で)、ちゃんと構造計算含めて問題ないと太鼓判押してくれているのか。そんな意見は聞いたことが無い。

燃料棒取り出しにまで、あと何年??
「収束」って表現はやはり当てはまらない。地震こないこと祈るのみってことしかないような。

そして、きょうも瓦礫の撤去はじめ、多くの人が作業にかかわっている。
もちろん4号機付近の線量は低いとしても。

わずか60キロ南東に、あの物体がさらされているという事実・・・。

“チェルノブイリ”異聞

  ロシアがウクライナに侵攻し、またも多くの市民、日常が奪われて行く。 ウクライナという言葉、キエフという言葉、チェルノブイリ・・・。 そう、あの最大の原発事故を起こした地名の幾つか。 「チェルノブイリ原発事故」。1986年4月26日。 ウクライナの北部にあるその...