2012年5月12日土曜日

腑に落ちないこと・・・つづき

茨城県つくば市を襲った竜巻被害。そこには福島県から避難していった人たちもいた。
その映像を見ると、やはり3.11の光景がだぶる。

一瞬にして吹き飛ばされる家、家、人命・・。

茨城北部は3・11の時も被災しているし、放射能問題でも被害者になっている。あまり報道されない被災地。

テレビのキャスターはまたもや訳知り顔に言う。「対策はたてられないものなんでしょうか」。どっかを責めるような口調で。

およそ自然災害に対しての対策なんて無理だと思うべきなのです。逃げることしかない。大津波がそうであったように。竜巻は逃げる時間さえ与えてくれない。

地下にシェルターでも持っていてそこにすぐさま逃げ込めば一命は取りとめられる。しかし、家は無くなる・・・。竜巻に立ち向かう家なんて無理だ。コンクリートの建物に逃げ込め。そんな頑強な建物がそんじょそこいらに点在してるわけがない。

諦めるということではなく、そういうところに住んでいた。その「覚悟」の問題。

とにかくメディアは何かがあると、誰かを責めたがる。悪者を作りたがる。

今の問題は被害にあった人たちをどう助けるかだけ。

すぐにして東北の被災地からは片づけの為にボランティアが行った。お世話になったから恩返しと。原発事故で避難している人たちも行った。その辛さ、苦しみがわかるから。

今日と明日、片づけの為のボランティアが数多く行くことを願う。手作業でしか、人海戦術でしか出来ない後始末が多いのだから。

津波の被災地には今もボランティアが行っている。時々報道される。しかしその人数は・・・。先日福島の小高地区に入ったのは80人。去年は万を超す人たちが被災地に向かっていたはず。

自民党の谷垣が早速茨城に出向いた。“視察”した。で、どうなったか。被災地で語ったのは小沢問題。記者の質問によるのだろうが。

被害にあった人たちを助けるためには国の力が必要。政府だけでなく国会での審議も必要。だけど、この問題を審議する国会の場は災害特別委。国土交通大臣が答弁する場。
問責決議が可決された大臣がいる委員会には出席できないと自民党。

国会の在り様や慣行、習わしを熟知しているから敢えて言う。お前ら腐っていると。
民が困窮しているときにお前らのメンツなんて関係ないだろうって。

どうやったらこの自然災害に会ってしまった民を救えるのか。メディアは対策うんぬんという決まり文句をいうもんじゃない。「みなさん、せめてビニールハウスの修理に行ってください。割れた窓にとりあえず覆いをつくる作業を、雨露しのげるように手伝ってあげてください」。そんな呼びかけでもしてみたら。気象予報士や気象の専門家の話もいいけど、今、必要なことは・・・・。
政治ってなんだろう、国会ってなんだろう。腑に落ちないことの数々。

“チェルノブイリ”異聞

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