2012年5月8日火曜日

「安」のつく字のいろいろ

3・11以降、一番使われた字は「安」という字だったのではないか。ふとそんな気になって。思いつくまま。

原子力発電の安全神話が崩壊・・・。不安、不安の日々。食品の安全基準。安全と安心は違うってこともわからぬまま。
仮設では不安定な日々を過ごし。

政治家の使命は「民を安んじることだ」と言われていたが。今は「安んじる」ではなく「軽ろんじる」ことになり。

儒教の教え、「安心立命」が座右の銘として見直されたものの。ま、この意味、どんなときにも動揺しないこと。人力のすべてを尽くして身を天命にまかせ、いかなるときも他のものに心を動かさないこと。人事を尽くして天命を待つ、みたいなところがあるのですが。どっかの政治家の部屋にこの額が飾ってあった。

安否情報を求め、安眠することもままならなかった日々。安直な報道、安易な専門家の意見。

歌手は慰安に避難所を訪れる。一時帰宅を許されるとまず仏壇に。家族の安泰を祈り。

災後、半年くらいしてからの大安の日は結婚式ラッシュ。はい、亭主もお招き受けましたが。式の社殿はまさに平安朝の趣きでもあったり。

安は、やすいとも読む。とっくに普通の暮らしに戻っている郡山の大半。休日ともなればどっさりと折り込まれた安売りチラシの束。安直にそれに誘われて衣料品店。だめだ。安物買いの銭失いやってしまった。

「この中に安田さんて方おられますか?ああ、いた。あなたは安い田んぼにいたんですかね。あ、安井さん、あなたのところは安全な井戸だったんだ。え、何、なに・・」
「いやね、このバアチャン安子っていうんだよね。名前が。安い子っていうことがい?」
「いや、違うでしょ、安産で生まれたってことじゃないですか」。
「おめら、なにくっちゃべってんだ。オラの名はあんこだぞい」。

安普請の仮設の集会所でのバアチャン達との他愛もない会話。
帰ってテレビみてたら電力の安定供給、安的供給・・の話しばかり。おっと、そう言えば悪の巣窟、原子力保安院にも「安」の字が使われていた。

きょう一日、こころ安らかな日でありますように。

“チェルノブイリ”異聞

  ロシアがウクライナに侵攻し、またも多くの市民、日常が奪われて行く。 ウクライナという言葉、キエフという言葉、チェルノブイリ・・・。 そう、あの最大の原発事故を起こした地名の幾つか。 「チェルノブイリ原発事故」。1986年4月26日。 ウクライナの北部にあるその...