「国民的行事」としてのゴールデンウイークが終わった。
テレビのニュースは行楽地の光景、道路情報、天気予報・・・。新聞は憲法記念日を挟んでの憲法特集。
もちろん全てをつまびらかにしているわけではないが、福島は消えていたようなの感。
汚染水漏れも、作業員の働きぶりも、どこかでは行われていたであろう除染作業の様子も、5月の風がかき消してしまっていたような感。
全てが「連休明けに」で終止符の感。
連休を利用しての里帰り。福島への一時帰宅。三陸の海岸に翻る鯉のぼり。
話題が無いではなかったが・・・。
連休明け。福島では何が始まるのか。中間貯蔵施設の建設を巡る話し合いか。
遅々として進まない除染のことか。
ニュースの主流は韓国の客船事故。山の事故。なにやらわからぬ爆発事件。
外遊中の安部の動向も扱い小さいし。
ゴールデンウイークは家族連れでどこかに行かなくてはいけない。今に始まったことではないが、誰しもが右へ倣えのような風潮。毎年のことだけど。
皆が行くからどこかへ行こう。そんな空気感。
消費税引き上げの影響は・・・。おしなべて“響少ない”する安部への好意的報道ぶり。
安部の”戦略”ではないだろうが、世間の耳目を憲法や集団的自衛権問題、TPPの向けさせ、「フクシマ」は敢えて”消した”のではないか。それにうまくマスコミがはまったっていたのではないか。そんなうがった感。
「アンダーコントロール」は“嘘”だった。でも外遊先ではそのことは話題にすらならない。
「福島の再生無くして日本の再生は無い」。選挙演説の第一弾で、福島でそう明言した安部。
今は日本の再生はアベノミクス、経済成長。
韓国で起きた悲惨な海難事故が尾を引いている。現場の様子は、大統領の言動は伝えられるが、在日韓国人の声は報道されない。
彼らが“母国韓国”をどう思っているか知りたい気になる。
なんか「他人事」ではないような気がする。事故原因が過積載。それは経済成長の落とし穴。安全が二の次にされるという。
助けられたかもしれない若い命を助けられなかった。支援を求めなかった。もし、日本に援助を求めれば、なにがしかの助けにはなったと思うのだが。
冷酷な政治の現実がそれをすら阻んだのか。
韓国政府のうろたえぶりは原発事故直後の日本とも相似する。支援を断ったことも含めて。
菅政権は失脚した。朴政権は・・・。
「我が国は三等国家になった」。そうかの国の新聞は書いている。もしかしたら、韓国のマスコミの方が「自由度」は高いのかもしれない。ま、そう単純な話ではないだろうが。
犠牲者の悲しみの枠外で、金塊がどうだの、船会社と権力の癒着だけが報じられる。
繰り返し流される犠牲になった高校生の携帯の映像。どこか他国をもてあそんでいるの感あり。
ウクライナでは毎日のように自国民同士が殺しあっている。他国の介入に意味ありや否やの感。
「ベラルーシの対日輸出の第二位は線量測定装置だという」。歌人の歌をノートに書き留めた。
原発事故後、初めて見た線量計。農家の友人が買ったもの。ロシア製。値段はたしか60万円だったと聞いた。
なんやかんやの今日の亭主の一人語り。そういう亭主もご多聞にもれず連休ボケかもしれないの感。
2014年5月7日水曜日
“チェルノブイリ”異聞
ロシアがウクライナに侵攻し、またも多くの市民、日常が奪われて行く。 ウクライナという言葉、キエフという言葉、チェルノブイリ・・・。 そう、あの最大の原発事故を起こした地名の幾つか。 「チェルノブイリ原発事故」。1986年4月26日。 ウクライナの北部にあるその...
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新しい年となった。雪の中だ。 良寛の詩作を引く。「草庵雪夜作」の題名。 回首七十有餘年 首 ( こうべ ) を回(めぐ)らせば七十有餘年 人間是非飽看破 人間の是非看破(かんぱ)に飽きたり 往来跡幽深夜雪 ...
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そう、あれは6月の初めだったか。 急に視力が悪く、パソコンの画面が見え難くなった。 脳梗塞で入院した時、最初に診察してくれた当直の麻酔科の医師が「白内障が出てます。手術した方がいいですよ」と教えてくれていた。 その後転倒して、それも二回。 CT 検...