2014年5月7日水曜日

かくてゴールデンウイークが終わり・・・

「国民的行事」としてのゴールデンウイークが終わった。

テレビのニュースは行楽地の光景、道路情報、天気予報・・・。新聞は憲法記念日を挟んでの憲法特集。

もちろん全てをつまびらかにしているわけではないが、福島は消えていたようなの感。

汚染水漏れも、作業員の働きぶりも、どこかでは行われていたであろう除染作業の様子も、5月の風がかき消してしまっていたような感。

全てが「連休明けに」で終止符の感。

連休を利用しての里帰り。福島への一時帰宅。三陸の海岸に翻る鯉のぼり。
話題が無いではなかったが・・・。

連休明け。福島では何が始まるのか。中間貯蔵施設の建設を巡る話し合いか。
遅々として進まない除染のことか。

ニュースの主流は韓国の客船事故。山の事故。なにやらわからぬ爆発事件。

外遊中の安部の動向も扱い小さいし。

ゴールデンウイークは家族連れでどこかに行かなくてはいけない。今に始まったことではないが、誰しもが右へ倣えのような風潮。毎年のことだけど。
皆が行くからどこかへ行こう。そんな空気感。

消費税引き上げの影響は・・・。おしなべて“響少ない”する安部への好意的報道ぶり。

安部の”戦略”ではないだろうが、世間の耳目を憲法や集団的自衛権問題、TPPの向けさせ、「フクシマ」は敢えて”消した”のではないか。それにうまくマスコミがはまったっていたのではないか。そんなうがった感。

「アンダーコントロール」は“嘘”だった。でも外遊先ではそのことは話題にすらならない。
「福島の再生無くして日本の再生は無い」。選挙演説の第一弾で、福島でそう明言した安部。

今は日本の再生はアベノミクス、経済成長。

韓国で起きた悲惨な海難事故が尾を引いている。現場の様子は、大統領の言動は伝えられるが、在日韓国人の声は報道されない。
彼らが“母国韓国”をどう思っているか知りたい気になる。

なんか「他人事」ではないような気がする。事故原因が過積載。それは経済成長の落とし穴。安全が二の次にされるという。
助けられたかもしれない若い命を助けられなかった。支援を求めなかった。もし、日本に援助を求めれば、なにがしかの助けにはなったと思うのだが。

冷酷な政治の現実がそれをすら阻んだのか。

韓国政府のうろたえぶりは原発事故直後の日本とも相似する。支援を断ったことも含めて。
菅政権は失脚した。朴政権は・・・。
「我が国は三等国家になった」。そうかの国の新聞は書いている。もしかしたら、韓国のマスコミの方が「自由度」は高いのかもしれない。ま、そう単純な話ではないだろうが。

犠牲者の悲しみの枠外で、金塊がどうだの、船会社と権力の癒着だけが報じられる。
繰り返し流される犠牲になった高校生の携帯の映像。どこか他国をもてあそんでいるの感あり。

ウクライナでは毎日のように自国民同士が殺しあっている。他国の介入に意味ありや否やの感。

「ベラルーシの対日輸出の第二位は線量測定装置だという」。歌人の歌をノートに書き留めた。
原発事故後、初めて見た線量計。農家の友人が買ったもの。ロシア製。値段はたしか60万円だったと聞いた。

なんやかんやの今日の亭主の一人語り。そういう亭主もご多聞にもれず連休ボケかもしれないの感。

“チェルノブイリ”異聞

  ロシアがウクライナに侵攻し、またも多くの市民、日常が奪われて行く。 ウクライナという言葉、キエフという言葉、チェルノブイリ・・・。 そう、あの最大の原発事故を起こした地名の幾つか。 「チェルノブイリ原発事故」。1986年4月26日。 ウクライナの北部にあるその...