2013年1月15日火曜日

「阿武隈共和国」

昨日来の雪。郡山もその残滓があちこちに。でも、東北人は雪に慣れている。
備えをしている。
新聞・テレビは今朝から大騒ぎ。東京の雪の影響。1人死亡、891人がケガ。

そして交通網の乱れを騒いでいる。羽田はハブ空港になったから。電車はポイイント切り替えが出来なくなったから、高速道は・・・。

これって全部「想定内」のことでしょ。想定内のことすら出来ていない首都。脆弱な首都。ノーマルタイヤで走らせる車。

あらためて思う、メディアの中央集権的体質を。

きょうは「塾」の日。きょうから、しばらく「東北学」というテーマでやろうと思っている。なにも特別な“学問”をやろうというのではない。東北人が東北のことを考えようと言うだけの事だが。

塾生の一人は、今、横浜にいる。いつもETC割引を駆使して車で郡山にくる。きょうは新幹線でくるという。往復1万6千円以上。
大きな出費だろう。それでも来るという。多分、彼の中には、そこに自分のためになる何かがあると信じているからだろうと。
彼に応えなくてはいけない・・・。

この雪、郡山や県内の都市部、会津。その話題がしきりだ。でも、阿武隈高地の雪については報道されない。雪に閉ざされた過疎の村は話題にならないような。

雪の中で生きている牛のことなんか誰の眼中にもないような。

今、県内の書店のベストセラーに上がっている本がある。「阿武隈共和国独立宣言」という本。書いたのは東京の人だけど。

主人公は60台半ばか。大学で演劇活動に参加し、新宿の西口広場で「スタンディング」という、ひとことメッセージを書いたA3の紙を首からさげてたっているという意思表示の“運動”。

福島県には阿武隈川という名前の一級河川があり、あちこちに阿武隈という名前が使われている。学校もあれば、高速のPAもある。ゴルフ場のコースにもその名が冠してある。しかし、阿武隈という町村名は無い。

その本の阿武隈村とはたぶん南相馬市の一部を指して付けた村名だろう。実在していないが実在しているかに錯覚さえ覚える小説。

主人公は、ある時はイラク派兵に抗議し、イラク派兵の基地であった沖縄の米軍基地に抗議し、おととしから、「原発」に視点を移した。

ボクはここで何回か書いた。「東北独立宣言」を「福島独立宣言」を。

東北と東京。東京と福島。比較する軸として、それは存在する。

だから、東北という形で括られた福島に住む若者たちに考えて欲しいと思って始めようとしている「東北学」。それは現状認識から始まって、ちょと横道にそれながらも、せめて昭和の時代にさかのぼった、明治も含むかな、今を出発点とした東北を考えるという“世界”に、今を生きる若者たちを引きずり込みたい。

それは、民俗的な観点からの見方もあるだろうし、政治・経済と言った社会構図、その本でも書かれている沖縄を例にした、それを福島と同列に捉えた、知らず知らずのうちの「差別」の構図。

塾で何回もその「差別」については語ったが。あらためて提起してみたいと思っている。

自分の頭の中で、どれだけ整理出来て、納得してもらえる話が出来るか、議論が出来るかわからないが。

とにかく、政治家や官僚、学者に任せていればよしとする風潮だけは解きほぐさないといけないと思っているから。

本はまだ読了していない。時間を見つけて読み進める。少なくとも3月11日までには。

こう書きながら、なぜ阿武隈と言う名前が生まれたか、それを知っていないという矛盾も覚えながら。

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