2011年4月3日日曜日

複合汚染

昭和の時代にベストセラーになった有吉佐和子の小説の題名。複合汚染という名前を思い出しています。

原発事故。きょうも確たる”進展”などのニュース無し。東電敷地内の放射線量はかなりのものと。

大気に海水に土壌に排出された放射性物質汚染。大気の汚染は、目に見えない汚染は、人の心も汚染して行っています。公害ならぬ口害。

まさに頭脳の中までが犯されてしまったような。

新聞からテレビからネットからツイッターから。流される情報は真偽取り混ぜ。何を信じればいいのか。安心を訴える学者いれば、最悪だという学者もいる。

おもしろおかしく揶揄する人もいる・・・。

人々の善意は列島に広がり、一つになろうと呼び掛ける。一つになっているのか。心が善意がひとつであることを祈りたい。

善意を語り詐欺まがいの行為を働くやからもいる。

善意を届けたい、送りたいと思ってもままならない人もいる。

安全な不安の無い場所に身をおいて危険を論じる人たちがいる。危険を承知で現場に、より近いところに身を置き、実態を伝えようとしている人たちもいる。

何を根拠としているのか。海外メディアのヒステリックな報道。その通りならとっくに日本列島は汚染されめくり沈没してるはず。どっこい。おいらは皆生きている。日本は隠している、海外メディアが真実を伝えている。そう思い込んでいる“信奉者”もいる。

この国に来て恩恵に浴したにもかかわらず、我先に母国や他国に脱出する外国人の群れ。お世話になった日本を離れるわけにはいかない。そう言って介護に尽くす外国人の若い女性もいる。

日本のメディアもそうだけれど日本に駐在している海外メディアの方々。お願い、過剰な根も葉もない報道はしないで。日本のソースを見極めて。際物報道やめて。

ここ数日、メディアの報道ぶりはいささか冷静さを取り戻してきたかのよう。もっともっと冷静に。一事。一事に過剰反応しないで。

複合汚染。それをいくらかでも取り除けるのはアナタ達の力。メディアが今何をできるか。何をすべきか。アナタ達は余りにも大きな力を持ちすぎた。

その力のすべてを、民草の安寧の方向に向かえるように使って欲しい。

この東日本大震災によって、この国の姿は大きく変わる。もはや3・11前の日本は何処にも存在しない。しかし、存在していると思っている人たちがいる。旧態依然。今はもうそんな時期ではないはず。

“チェルノブイリ”異聞

  ロシアがウクライナに侵攻し、またも多くの市民、日常が奪われて行く。 ウクライナという言葉、キエフという言葉、チェルノブイリ・・・。 そう、あの最大の原発事故を起こした地名の幾つか。 「チェルノブイリ原発事故」。1986年4月26日。 ウクライナの北部にあるその...