2011年4月14日木曜日

この国の姿 その18

これは立派な犯罪行為である。

原発10キロ圏内から避難し、千葉県の小学校に入った子。その子を「放射能がうつる~、怖い~」と言って、その学校の子ども達がなじったという。いじめたという。いじめた子供を責める気は毛頭無い。親である。親が家庭で怖いだの、移るだのと言っているのを聞いた子供は素直に口にし、行動したものと思う。

有る意味、予想された出来事。学校や教育委員会は「今後。こどもたちをちゃんと指導していく」と言う。違う。指導するのは親。大人達。

川崎市では福島県から搬入されたガレキの焼却処分に市民団体や都民まで交じって反対運動を展開中とか。放射能汚染物質だからと。

無知にも程がある。そして、無知なるものほど声が大きい。

株の取引では風説の流布という罪名がある。風評、噂、思い込み、デマ。これらも風説の流布。罰する法律はない。無ければ作るべき。

すべからく、既存の法律でこの国難は乗り切れない。政局には敢えて触れないが、既存の上に立っている限り、この難局は乗り切れない。

この二件、氷山の一角かも。まだまだ出てくる。

またもACのCM流れている。あまりにも空しい。

ガレキ。それはつい先日まで、人々が日々の生活を営んでいた場所。柱には人々の息吹や日常が染みこんでいる。家族の歴史がある。ガレキという一言で括ることへの違和感。悔しさ。

飯舘村で、102歳の老人が自殺した。先日は須賀川でキャベツ農家の主が。自殺者はもっと出る。

避難問題や摂取制限、出荷制限。すべて責任回避をしたいとする政府の、菅政権の「未必の故意」による殺人。

子を持つ親はイジメを懸念して県外避難を躊躇する。すでに避難した人達の思いは・・・。

千葉の人も神奈川の人も。年に一回、自らの健康に気遣って人間ドッグに行く。そこで必ず胸部X線検査をやる。結果「異常なし」。嬉々として家路につく。いま、原発敷地内や一部地域を除いて、限定的地域を除いて、福島県の空を覆っている放射線物質の量は、X線検査の何百分の一か、何千分の一にしか過ぎない。

“チェルノブイリ”異聞

  ロシアがウクライナに侵攻し、またも多くの市民、日常が奪われて行く。 ウクライナという言葉、キエフという言葉、チェルノブイリ・・・。 そう、あの最大の原発事故を起こした地名の幾つか。 「チェルノブイリ原発事故」。1986年4月26日。 ウクライナの北部にあるその...