朝日新聞に「リレーおぴにおん」というコーナーがあります。きょうの紙面はニッポンの男たちへ⑤。前首相夫人の鳩山幸さんが登場しています。それの一部抜粋。
「私の元気の源と言えば、太陽なんです。太陽のエネルギーをパクパク食べるの。食べ物でも何でも、地球上の物はすべて太陽の恵みでしょう。だから、太陽に感謝の意を込めて、別に食べなくっても拝んでもいいし、とにかく太陽に意識を向けることが大切だということです」。
このコーナーの上段の記事は震災関連です。
今、福島県の人達は太陽をパクパク食べられないのです。太陽の恵みを受けた作物は食べられないのです。原発の収拾を祈り、拝んでいるのです。
幸さんの言う「太陽」を「原発」に置き換えてみたら。
この記事はインタビュー記事です。だから、いつのインタビューかわかりません。ずっと以前のものかもしれません。原発事故が起こる前に幸さんが喋ったことかもしれません。そうだとしたら、ちょっと幸さんは気の毒かも。
余りにもノーテンキ。脳天気、NO天気だから。
もし、事故後に喋っていたのならもうその感覚を疑う。許せない。太陽をパクパク食べるどころか、太陽の下で遊ぶことも叶わない子ども達がいっぱいいるんんですよ。
以前のインタビューなら、きょう、この日に掲載した新聞社の感覚を疑います。文化面だからって何を載せてもいいってもんじゃない。
いずれにしても理解不能。最悪の記事。
東電が工程表を発表したら一歩前進と評価し、明くる日には、燃料破損、作業は長期化と来る。
メルトダウン、炉心溶融があったとかなかったとか見解わかれる政府の言い分をそのまま記事に。今頃呼びかける風評被害に適切な対応とか過剰反応止めてとかの閣僚発言。国会でしどろもどろの目が泳ぎっぱなしに総理大臣。
正常な環境にいて、正常な判断が出来るで有ろう人達の感覚がわからない。
非正常な環境の中で、新たな、未体験の”日常”に慣れようとしている人達には、キミ達の言葉は届かない。
政局ゲームに再び登場し始めた鳩山由紀夫くん。「鳩山家の巨額な資産を被災地への義援金にすべき」と被災地の人達は言っている。政治資金規正法で寄付は禁じられているとかなんとか、既成の法律を語ってる場合じゃないって。
人災原発。菅だけの責任じゃない。鳩山も小沢も同罪。自民党も同罪。でも、政治に頼らなければならない現実。
3・11前と同じような国会論戦やってる政治家の感覚がわからない。
鳩は平和の象徴???。それはカタロニア地方だけのお伽噺。
2011年4月19日火曜日
“チェルノブイリ”異聞
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