2011年4月12日火曜日

最大不幸社会になった

菅は政権発足の時になんと言ったか。「最小不幸社会の実現」なんて大見得切りやがった。

彼のやっていること、言うこと全てが「最大不幸社会」の到来を招いているような。菅がその立場にいることによる国民生活の混乱と、彼がリーダーの地位を降りた時におこる政局の混乱と、どちらがこの国難の時期にかなった選択なのか。迷っている。

最近、一部新聞は主語に「政府」という言葉を使わなくなった。「菅首相は」という表現もしなくなった。彼個人の発言以外には。「菅政権は」と書き出す。これの意味しているところは・・・・。

原発問題。泥縄、後手後手、右往左往、思いつき・・・。どんな言葉をもってあてればいいのか、その対処方針なるもの。

保身に身をやつす哀れな政治家としか見えない。

原発避難問題。きのうの枝野の発表。噴飯もの。「計画的退避区域」を設ける。そこに30キロ圏外の飯舘・葛尾・川俣の一部、南相馬の一部を当てるという。どこがどうなるのか全くはっきりしない発表。枝野は言う。「一部報道にもれたから詳細を詰めないうちに発表しました」。一部報道のせいにする。責任転嫁。内容不明な「緊急時退避準備区域」。そこには学校は存在しない。なんだい、こりゃ。人の営みがわかってやってることかい。

屋内退避区域からいわき市をはずすことは言わない、忘れている。記者から質問あって、あ、っと認める。無知。とってつけたように言う。解除しますって。これまでの風評被害の責任については、言及無しだし。

累積の放射線量を計算して・・・・。なにを今更。地形みれば一目瞭然。それをこれまで指摘してこなかった、解説もしてこなかった気象屋さん達はなんなんだい。チャラチャラ明日の天気なんて言ってればいいのかい。気象庁だって、気象学者だって同じ。

一ヶ月以内に。じゃ、どこへどうして行けばいいんだよ。人間だけじゃない。家畜もいるんだよ。大事な牛だっているんだよ。こころのよりどころなんだよ。せめて避難先は方法まで十分話し合って決めてから言えよ。

住民から非難される自治体。だって無理だよ、答えられないよ。一方的なお国の指示。

場所も現場も、状況も何も知らないで、数字を根拠に民族大移動を命ずる政府。いや、菅政権。

これはね、こうやっておかないと国際的な非難を浴びるから。自国民よりも海外の評価を気にした判断じゃないかと。責任逃れ。政府の力及ばずなのになんでも東電に責任転嫁。保安院も安全委員会も。

そしてレベル7に引き上げってって唐突な発表。ま、抜いてた新聞も有ったけど。これだってチェルノブイリと同じ現象が起こるってことじゃ無い。現状の放射性物質の数値の合計。いわば後からやっても足りる評価の話。

海外を気にしての発表。いきなり言われて国民はチェルノブイリの映像思い浮かべ、あんな光景になると恐れおののく。

正確な情報開示といたずらに不安感を煽ることとは違う。今、菅政権がやっているのはいたずらに不安煽ることだけ。

もう誰も信用してないけど、毎日、記者団の前に顔を出してきちんと説明する、明日のやることを示す。ゴメンナサイと謝る。そんな事ぐらい出来るでしょ。やってみたら。菅さん。

福島県選出の国会議員。玄葉くんが枝野に苦言をていしたらしいけど、その他は何を考えてるの。何をしてるの。さっぱり聞こえて来ない。聞いてないのが、知らないのが亭主だけならいいんだけど。

「最大」不幸社会の実現に向けて、思いつきの、あとから指弾されないようにとの保身だけが働いた指示、指示。物言わぬ人達を狙った棄民政策が進行している・・・。

お答え下さい。「健康被害」ってよく言うけど。どういう病気なの、どういう被害なの。漠然とした言い方の健康被害。どの数字になったら、どんな被害になるの。

「健康被害」の前にすでに「精神被害」を蒙っている。疾患になっている。こころ病の方が怖い。

“チェルノブイリ”異聞

  ロシアがウクライナに侵攻し、またも多くの市民、日常が奪われて行く。 ウクライナという言葉、キエフという言葉、チェルノブイリ・・・。 そう、あの最大の原発事故を起こした地名の幾つか。 「チェルノブイリ原発事故」。1986年4月26日。 ウクライナの北部にあるその...