2011年8月18日木曜日

ばかばかしい”演出”と、おバカなメディア

野心家どもがうろちょろするだけで、すっかりお盆休み状態だった官邸中枢。この時期、お盆休みが彼らに必要だったのかどうか。結論。「無い」。

ただ、議員さんたちはそれぞれの選挙区に多分帰っておられただろうと。被災地選出の議員さんは何を感じ、何を言われ、何を学んだか。

大勢の取材記者を持つ大手メディアのみなさん。各議員さんに聞いてみてくださいよ。選挙区入りした感想を。これからの覚悟を。紙面に全員の答えを書いてくださいよ。
昨夜のニュース。NHK。被災地元に帰った議員の姿追っていたけどなんら意味なし。かれらの無能さだけが際立つ。自民も、民主も。

そのお盆休みの中で朝日新聞官邸記者のツイッター。「公邸の門が開けられました。車列を作っています。どこに行くのでしょうか。墓参りか、避暑地か」。びっくり。明日でお盆は終わりってのに。
「本を買いに行くそうです。八重洲ブックセンターに」。読者からのリプライ。「どんな本を買ったか教えてください」「わかりました」。

結果、きのうの記事。

「首相も読書の秋、書店で5冊購入」。見出し。全く平時じゃないですか。ま、辞めるんだから何をしようと勝手ですが。
そして本文。「半袖シャツにチノパン姿で東京・八重洲の書店に行き、本5冊を購入した。“読書の秋が近いから”と記者団に語った。首相は30分ほど立ち読みし、“知事抹殺(佐藤栄佐久著)”“緊急解説!福島第一原発事故と放射線”(NHK出版)などを選んだ」。

首相が本屋に行けば、大勢のSP護衛さんが同行する。所轄警察の私服も行く。いく途中は交通規制。30分間、本屋には一般の人はそのまわりには近づけない。ハタ迷惑。

理工系出身の総理大臣様、パソコンにも精通されているとか。ブログも自分で書くとか。ならば、そんなに本を読みたい、買いたいというならアマゾンのねっとショッピングやればいい。わざわざ伴ぞろいでのお出まし。
黙って買って黙って読んでいればいい。もっとも今の彼に少なくとも総理大臣に在職していて、やるべきことは多々ある。読書の秋なんて暢気なセリフほざいてる暇ないはずだけど。

俺は勉強しているんだ。菅得意の目立ちたがり性格。演出。彼の行動のすべてに露見するみっともないパフォーマンス。それに、買った本が・・・。「プルサーマルに異を唱えたことで東電・経産省の“闇”勢力に狙い撃ちされ汚職で有罪にされた」って主張の本。栄佐久さんの主張の是非は論じないけれど、菅が今読む本は「汚染除去」の本。NHK解説委員の本読んで、メディア統制、メディア操作の検証でもするってことかい。

皮肉の一つの言わずただ伝えるだけのメディア。そんなメディアはいらない。馬鹿な総理とこき下ろしてもよろしかろうに。

せめて読むなら先人の箴言。「引き際の“美学”」でも記した本を。

“チェルノブイリ”異聞

  ロシアがウクライナに侵攻し、またも多くの市民、日常が奪われて行く。 ウクライナという言葉、キエフという言葉、チェルノブイリ・・・。 そう、あの最大の原発事故を起こした地名の幾つか。 「チェルノブイリ原発事故」。1986年4月26日。 ウクライナの北部にあるその...