2011年8月28日日曜日

去りゆく者がなお吐く戯言

なぜ、明日にも「ただの人」になる総理大臣が、去り際の最後っ屁じゃないけれど、とんでもない事を言ってくれるのか。福島県民を絶望させ、まるで疫病神のように隔離させるようなことを言うのだろうか。
わざわざ福島にとんぼ返りで来て。

原発周辺では長期間住めない地域が生じる。まさにチェルノブイリ化だと。
汚染土壌は県内に留め置き、中間貯蔵施設を作って欲しい。

馬鹿にするなよな。

これって政府の正式な考え、方針なのか。菅のまたもや思いつきなのか。原発担当大臣がその前に言っていたことと違う。

相変わらず具体的なことは言わず。中間という期間も示されず。

きのう福島県知事と面談して言った言葉。その前に開かれていた「復興再生協議会」では一言も発せず。会議にはほとんど飛び入り状態。朝から福島入りしていればその会議にも十分な時間をとって出席出来ていたはず。

佐藤雄平(県知事)との会談はセレモニーだったのかも。

原発周辺住民は、一時帰宅した感触も踏まえて、もうここには住めないだろうと大半が思っていた。しかし、その「宣告」はキチンとした国の意思で、しかもその後の在り方含めて納得いく形で示して欲しかった。

キチンとした場で、それなりの人達の前で。ドサクサまぎれの知事だけへの「通告」。

これからこの国の政治をあずかるものが責任を持った発言じゃない。辞めるひとが根本的問題を言う。
自分が言ってしまえば、次期政権への追及は少なくなると踏んだのか。次期政権を困らせてやろうって魂胆で、勝手に中間貯蔵なんて言ったのか。

とにかくやることなすことが卑屈で卑怯。

「なんですか、これは、突然の話ではないですか、非常に困惑しています」。知事の言葉も戴けない。内々知っていた中での「猿芝居」のようにも見える。

政治には常に「裏」がある。

「裏」のためにはそれを見ぬけない普通の県民のことなど配慮の外かも。

じゃ、誰がなるにせよ、次期政権がこの「菅発言」を踏襲して履行するのか。

確たる見通しも展望も示されないまま、もう、ふりまわされるのはこりごりだ。

菅はこの期に及んで福島に何をしに来たんだろう。マスコミは事前に「陳謝」と言っていたけれど、陳謝の言葉などかき消すくらいのとんでもない事を言ってくれ。東京に帰って「チュエルノブイリ」の映画観賞。しゃれにもなんないよ。

菅主導による「汚染物質、汚染土壌」県内留め置き作戦。福島県隔離作戦。

県民は忘れない。この男にどれだけ痛めつけられたのかを。

「たまたまこの時期に、この首相と、この知事の時に、我々はこの地に居てしまった。そう思うしかないよね」。市議選の出陣式で亭主の脇にいたおじさんが諦め顔で喋っていた・・・。

“チェルノブイリ”異聞

  ロシアがウクライナに侵攻し、またも多くの市民、日常が奪われて行く。 ウクライナという言葉、キエフという言葉、チェルノブイリ・・・。 そう、あの最大の原発事故を起こした地名の幾つか。 「チェルノブイリ原発事故」。1986年4月26日。 ウクライナの北部にあるその...