大地震、大津波、原発爆発。
そう、あれからきょうで7カ月。210日以上。
時間軸は、時間の哲学は人によって違う。1分という時間は誰にとっても1分であり、1時間は誰にとっても同じ1時間なのだけど。
嫌なことの時間は長くかんじるのか。楽しい事の時間は短くかんじるのか。
原発周辺は、事故当時の惨状がほとんどそのまま放置されている。時間は止まったままと言っていいだろう。
きのう、常磐線の久の浜駅と広野駅間が開通したという。
避難所はすべて閉鎖された。「格差」はあるものの、仮設や借り上げ住宅など、仮の住まいは出来あがった。それを喜ぶ人も、嘆く人も。
うずたかく積まれたがれきの山。行方は皆目見当もつかない。
福島ではようやく除染が、健康対策が緒についたような。
すべてを遅しとみるか、ようやくと見るか。
テレビはもはや何事も無かったかのように、若い女の子が歌い、踊り、お笑い芸人の類がなにやらはしゃいでいる。“番組”の話しだけど。
こんな番組を見ているのはつくづく時間の無駄だとも思う。
取り返せない時間なのに。
亭主にとっての7カ月。震災そのものはずいぶん前のような気がしてくる。しかし、現実。放射能が降る中で、放射能が沈殿したなかで、それと闘っている人達、それらと「共生」を余儀なくさせられている人達と、きょうも話し合っていく。
7カ月。何が変わって、何が変わらなかったか。元に戻ったのか、元に戻ってないのか。堂々巡りのような思考・・・・。
「人々の悲しみや苦しみを癒してくれるのは歳月。それを日にち薬という」。そう言っている仏者もいる。果たしてこの一語ですべてが納得できるのか・・・。
新たな問題も次々と浮かんでくるようでもあり。
2011年10月11日火曜日
“チェルノブイリ”異聞
ロシアがウクライナに侵攻し、またも多くの市民、日常が奪われて行く。 ウクライナという言葉、キエフという言葉、チェルノブイリ・・・。 そう、あの最大の原発事故を起こした地名の幾つか。 「チェルノブイリ原発事故」。1986年4月26日。 ウクライナの北部にあるその...
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新しい年となった。雪の中だ。 良寛の詩作を引く。「草庵雪夜作」の題名。 回首七十有餘年 首 ( こうべ ) を回(めぐ)らせば七十有餘年 人間是非飽看破 人間の是非看破(かんぱ)に飽きたり 往来跡幽深夜雪 ...
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そう、あれは6月の初めだったか。 急に視力が悪く、パソコンの画面が見え難くなった。 脳梗塞で入院した時、最初に診察してくれた当直の麻酔科の医師が「白内障が出てます。手術した方がいいですよ」と教えてくれていた。 その後転倒して、それも二回。 CT 検...