たしかに、昔からもずっとありました。新聞週間。ま、全国交通安全運動みたいなものと思えばいいのか。
新聞週間には新聞に関する「標語」が募集されます。そして「標語」が決まります。標語―つまり言葉の道しるべということなのか。詮索はともかく。
今年もその週間が始まっています。そして代表標語が選ばれた。
「上を向く力をくれた記事がある」。和歌山県の人の応募作品。新聞協会で選定。
やはり今年は震災関係の標語が多かったとか。
この標語。たしかに「新聞人」を励ますものではあるでしょうが。
へそ曲がり亭主は書き直します。「力をくれた記事もある」と。
新聞週間にあわせて「マスコミ倫懇」。マスコミ倫理懇談会が開かれていました。亭主もかつては参加していた時もありますが。
基調講演聞いて、あとは分科会。役にたったような立たなかったような。
新聞週間に合わせるかのように、新聞は震災・原発事故をどう伝えたかをめぐり「検証記事」「検証特集」が組まれています。仔細には読んでいませんが。
どうも斜め読みしてみると、確かに反省みたいなところもあるが、手前味噌、言いわけぽいとことも。
もっと、もっと検証する必要ありでは。特に、まだ「過去」の出来ごとではなく。「現在進行形」の事がらが多々あつのですから。
上を向く。かつて坂本九が歌った「上を向いて歩こう」。それの延長線か。あの歌は「東北から東京の集団就職で上京してきた“金の卵”を励まし、慰める歌だった」はず。
「上を向く」と言われても、どっちが上だかわからない。何が上だかわからない。そんな被災者達のつぶやきも聞こえてきそう。
震災関連報道だけではなく、さまざまな事象に対して読者が上を向けるような記事を期待するのみ。
ほんと、今ほどメディアの資質が問われている時は無いと。
2011年10月16日日曜日
“チェルノブイリ”異聞
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