作付が禁止されていた以外の福島県のコメ。きのう本検査の結果、全部が「安全」のお墨付き。出荷可能と。とりあえずはほっと安堵です。
これで今年も美味い新米が食べられる。
我が家の隣にある田んぼ。数日前から稲刈りが始まっていました。持ち主が違うらしく、全部ではないのですが。
4~5人で釜を持って刈っているところもあれば、コンバインで一気にというところも。きょうは刈り取った後の田んぼの地ならしのトラクターが動いていました。
例年ならば、お、ようやくという見慣れた秋の光景。今年は別。作付の時も、刈り入れの時のその光景がやたら嬉しく見える。まだ、手つかず。稲穂が倒れたままの田んぼもありますが。人手が足りないのか。農作業をやっているひとはほとんどがお年寄りです。腰が曲がったようなバアちゃんが数日かかりの野良作業。
郡山市は福島県の中で、最大のコメの産地です。若干危惧していないでもありませんでした。何ミリシーベルトだとか、なんとかベクレルの「規制」にはまって出荷できないのではないかと。
安全宣言は出されたものの。農家は気が気ではありません。要は買ってもらえるかどうか。JAはいくらで買い上げるのか。流通市場ではどんな値がつくのか。
県外だけではない。県内の“消費者”だって買い控えるかも。
買われてなんぼ。食われてなんぼのコメ。
こっちで安堵していたら、あっちでは危惧も。そう、東京の世田谷区弦巻では毎時3,55マイクロシーベルト。横浜港北区のマンションでは195ベクレルのストロンチュウムだと。そして、千葉県船橋市の公園では5マイクロシーベルト測定だと。いつからあったのか、どうして行ったのか、これらの放射性物質。
いずれも市民団体や地域住民の測定結果を行政が追認という形の様子。区役所や市役所は大慌てでしょう。航空機による「汚染マップ」みれば、予想されていたことという人もあり。隠していた。その議論が再燃。国や行政に対しての追及は激しくなりそう。その怠慢を。
でもね、もはやある意味「汚染列島」。物理的に行政の対処は無理な部分も。福島県も然り。除染も測定もいわば官民挙げて。
世田谷や船橋の線量。年間にすれば1ミリシーべルトははるかに超える。国が責任持つ除染の基準値大幅に超える。国は責任をもってやると言った。この国とは。もはや官民の区別なし。国民というくくりにしましょうよ。非難、攻撃してるだけでは問題解決しない。官民一緒に行動出来て、初めて「国」の意味がわかってくるのでは。
2011年10月13日木曜日
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