子供の頃、戦後。いろんな病気に罹っていました。風邪はもちろん、トラフォームやちょっとした怪我など。
医者はどこも混んでいました。やっと薬を貰って・・・。即効性無し。
祖母がよく言ってました。「日にち薬や」と。
日にちが経てば治るということでしょう。「寝てる間に治るんや」とも。
亭主の首、日にち薬が効いているのかどうか。激痛は治まりましたが、首が重かったり、肩は凝るし背中は痛いし。腰にもきそう・・・。
医者も整体院も言う。「そのうち徐々によくなりますよ」。日にち薬の効果に期待。
原発事故、放射能汚染。目下の急務は除染、除染。目途が立っているような、いないような。
加えて、廃棄物や土壌の処理問題。まったくもって見当つかず。
効能期限あるかどうかの日にち薬。
友人の民生委員氏が言っていました。各地の避難先まわっての話し。
「飯舘村の人は、明るい表情を見せる。浪江の人は暗い」。飯舘の村長は、とにかく2年で帰村という目標を明示した。村民感情は様々だろうけど、一つの目途に、いささかの希望を見出している。日にち薬の効能か。
いつになったら、いつまで我慢すれば・・・。目途、目標は大きな指針。
「戻れない。戻りたくない」。そんな県民も増えているとか。
「引き裂かれる福島」。新聞の見出し。引き裂かれたら治療方法無しじゃないの。
日にちがそれを戻せるのか・・。
“チェルノブイリ”異聞
ロシアがウクライナに侵攻し、またも多くの市民、日常が奪われて行く。 ウクライナという言葉、キエフという言葉、チェルノブイリ・・・。 そう、あの最大の原発事故を起こした地名の幾つか。 「チェルノブイリ原発事故」。1986年4月26日。 ウクライナの北部にあるその...
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新しい年となった。雪の中だ。 良寛の詩作を引く。「草庵雪夜作」の題名。 回首七十有餘年 首 ( こうべ ) を回(めぐ)らせば七十有餘年 人間是非飽看破 人間の是非看破(かんぱ)に飽きたり 往来跡幽深夜雪 ...
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そう、あれは6月の初めだったか。 急に視力が悪く、パソコンの画面が見え難くなった。 脳梗塞で入院した時、最初に診察してくれた当直の麻酔科の医師が「白内障が出てます。手術した方がいいですよ」と教えてくれていた。 その後転倒して、それも二回。 CT 検...